フローリング ベタつき お手入れ
家の中を裸足で歩く機会が多い夏。
この季節にひときわ気になるフローリングの黒ずみやベタベタ汚れは、
主に油汚れや足の裏の皮脂が原因だそう。
夏場や湿気が多い時期は、
汗と混じってベタベタがひどくなるため注意が必要です。
湿気対策はエアコンのドライ機能を使って湿度を下げたり、
扇風機やサーキュレーターを使って
溜まった空気を循環させたりすることが効果的です。
とは言え、「時すでに遅し…」というご家庭のために
汚れ別のお掃除方法をご紹介します。
フローリングは大きく分けて2種類、
無垢フローリングと複合(合板)フローリングがあります。
・無垢フローリング
文字通り、天然の木から切り出した1枚の板を敷き詰めたものです。
天然の木をそのまま使っているので、
自然に囲まれたような落ち着きや優しさ、高級感を感じることができます。
・複合(合板)フローリング
薄い木材を何枚も貼り合わせ、表面に天然木の薄い板を貼ったものです。
無垢フローリングと比べると、品質が均一で安価。
表面に樹脂をコーティングしたものがほとんどで、
耐久性やメンテナンス性に優れています。
一般的に、マンションなどの集合住宅でフローリングと言ったら、
複合(合板)フローリングのことを指します。
ここでは、複合(合成)フローリングの掃除方法について紹介します。
ホコリ
こまかなホコリはとても軽いので、
お部屋の中で舞い上がるとなかなか床まで落ちてきません。
家族が寝ている夜中に落ちてきたホコリを
朝一番に掃除用ワイパーで拭き取るようにすると効果的です。
髪の毛・ペットの毛
毛が舞い上がらないように掃除用ワイパーで一気にからめとってください。
毛が抜けやすいペットがいるお宅には、
フローリング専用粘着ローラーがおすすめです。
足裏の皮脂汚れ
フローリングの黒ずみや、ベタベタはこの皮脂が原因です。
ぬるま湯に台所用の中性洗剤を数滴垂らしたものに雑巾をひたして固く絞り、
気になる部分を拭くだけできれいになります。
汚れが取れたら水拭きをして、最後に乾拭きで仕上げてください。
食べカス・食べ物汚れ
ご飯や食べ物のカスなどが落ちたものを放っておくと
ベタついて取れなくなってしまうので要注意です。
気がついたらすぐに拾うようにしましょう。
床にこびりついた場合は皮脂汚れと同じく
台所用の中性洗剤と雑巾を使って拭き取ります。
油汚れ
キッチンの床などの油汚れには
重曹やセスキ炭酸ソーダなどアルカリ性洗剤が効果的です。
ただし、アルカリ性の洗剤はフロアコーティングやワックスなど
床材表面の皮膜をはがしてしまう可能性があるので、
目立たない部分で試してから使いましょう。
上記方法を試しても取れない汚れがあります。
それは大抵が表面に付着した汚れではなく、
ワックス皮膜自体の経年劣化や変色、汚れの叩き込みが原因です。
そのような場合は一度、既存のワックス皮膜を全て剥がし取る剥離作業を行い、
一から新しいワックスを塗る事で見違えるほどきれいになります。
フローリングは思っている以上にデリケートです。
汚れや黒ずみがどうしても取れなかったり、
ワックスをかけたりするのが大変だと感じた時は、
ハウスクリーニングやフロアコーティングのプロへの依頼をお勧めします。