壁紙クロスについたヤニのお掃除
引っ越しのシーズン到来で、
退去後の清掃の依頼が増えております。
一般的な賃貸では、退去時に
入居者には部屋を入居時と同じ状態に戻すこと、
いわゆる原状回復が求められます。
原状回復は、
通常の使用で発生した汚れについては
入居者が修繕費を出す必要はありませんが、
入居者の故意で発生した汚れは
入居者が修繕費を負担するのが一般的です。
例えば、日焼けによる色あせや、
テレビや冷蔵庫の裏側にできた黒ずみなどの
壁紙の汚れは、
自然消耗によるものなので、
入居者が修繕費を負担する必要はありません。
しかし、
喫煙による壁紙の汚れは
入居者の故意によるものなので、
修繕費を負担しなければなりません。
無駄な出費を抑えるために、
自分でできるお掃除方法をご紹介します。
まず、掃除機やハタキを使って
壁のホコリを取り除いておきます。
次に重曹水を用意します。
ヤニ汚れは油性が強いので
重曹などのアルカリ性のものは、
油分をとるのに効果的です。
お湯1ℓと重曹大さじ5杯を混ぜます。
スポンジ(研磨性のあるメラミンスポンジがおすすめ)に
重曹水を含ませて壁を優しく
クルクルと回すようにこすります。
※ゴシゴシ擦ってしまうと
壁紙が破れる恐れもあるので気をつけましょう。
水拭きをして重曹を拭き取ります。
乾いた雑巾でもういちど拭きます。(壁に水分を残さない)
重曹は肌に優しく、
洗剤にくらべて手荒れなどもしにくいです。
消臭効果があるので、
タバコのヤニ落としには最適!
※ただ木などの場合は変色してしまう恐れがあるので
使わないようにしましょう。
頑固な汚れには、酸素系漂白剤を使用します。
乾いた布や綿棒に酸素系漂白剤を付けて、落書き部分をたたいていきます。
※酸素系漂白剤の成分により、壁紙が変色する可能性もあります。
まずは目立たない場所で試してみましょう。
汚れが落ちたら、しっかりと雑巾で水拭きをして
漂白剤を取り除きます。
最後に雑巾で乾拭きをして仕上げます。
掃除するときのポイントとしては、
壁の上から下に向かって汚れを拭き取っていきます。
上を最後に掃除してしまうと、上に残っていた汚いヤニが
水にとけて流れてきてしまうので、
せっかく綺麗になった下の部分が汚れてしまう可能性も。
ヤニ汚れは放って置くほど落ちにくくなるので、
こまめに落としておくことが大切です。