キッチン排水口のニオイ、つまり
水回りの掃除は普段からこまめにしているつもりでも、
排水管の内部まではなかなか手が出ないですね。
キッチン、洗面所、トイレ、浴室など、
排水管が設置されている箇所はさまざまであり、
構造も異なります。
基本的な構造がわかると
お掃除に対する抵抗感も少なくなり、
定期的な清掃でいつも快適な生活環境が実現できます。
排水管は排水トラップの下にあります。
排水管を掃除するにはまずはじめに、
排水トラップなど外せるものはすべて外して
排水管の穴に直接掃除をしていきます。
キッチンは家庭の水回りの中でも、
最も汚れた排水が流れる場所です。
油汚れや食材を切ったあとの残りカスなどが
排水溝の汚れにつながりやすく、
汚れが蓄積していくとつまりが発生します。
いちばん簡単で効果的なのは
排水管に直接お湯を一気に流しこむ方法です。
大量のお湯と水圧によって、
汚れを一気に洗い流してしまいます。
これだけで単純な詰まりや汚れは
綺麗に洗浄できることがあります。
1ヶ月に一度の周期で定期的に行うことで、
普段から詰まりや汚れの予防にもなります。
お湯の温度は40度~50度程度で行うようにしましょう。
お湯だけでは効果が感じられない場合には、
パイプクリーナーを用いる方法もあります。
一般的な洗剤よりはるかに強力ですので、
皮膚や粘膜に付かないよう十分注意して扱いましょう。
まずは排水管に45~50℃のお湯を流して
油汚れや皮脂汚れなどを浮かせてから、
パイプクリーナーを投入します。
投入する量はパイプクリーナーの取扱説明書に記載がありますが、
ここで十分な量を用いないと、
つまりの解消につながらないこともあります。
また、パイプクリーナー投入後の放置時間が長すぎると
溶けた汚れが固まって
さらに排水管をつまらせてしまうことがありますので
注意しましょう。
パイプクリーナーのように強力ではありませんが、
重曹とクエン酸による洗浄でも効果があります。
まずは排水口全体をすっぽり覆うくらいに、
十分な量の重曹をふりかけます。
さらに重曹の上からクエン酸をかけます。
かけ終わったら、ぬるま湯を少しずつ流していきます。
すると重曹とクエン酸が反応を起こし、
炭酸ガスの泡が発生するので
30分~1時間程度待ちましょう。
最後に排水管にお湯を流して、
泡を完全に洗い流しましょう。
パイプクリーナーに比べると
つまりを解消する効果は低いですが、
調理にも使用される重曹とクエン酸なら、
キッチンでの使用にもそれほど抵抗感がありません。
小さなお子さんがいる家庭や、皮膚が過敏な方にも安心です。
家族みんなが毎日使う水回りだけに、
ひとつひとつをこまめに掃除していくのは大変です。
そこで、長期間の使用による汚れの蓄積が気になったり、
ニオイが気になってきた場合には、
プロにクリーニングを依頼するようにしましょう。