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和室の掃除 其の二

四季を楽しみ、自然を感じることを大切にしてきた

日本の伝統的な住まい。

 

和室は、紙やい草、漆喰などの

繊細な素材で造られているため、

掃除が難しい場所ですね。

 

和室の掃除も基本は一緒。

 

高いところから低いところへ

部屋の一番奥から入口へ向かって

掃除をしていきます。

 

 

天井

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天井は柄の長いタイプのシートモップを使用して、

ホコリの除去と拭き掃除を行います。

 

特に、天井の端にはホコリが蓄積しやすく、

掃除を怠ると蜘蛛の巣が張ることもあるため

隅々まで掃除をすることが重要です。

 

 

欄間

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欄間は、採光、通風、装飾といった目的のために

天井と鴨居との間に設けられる開口部材です。

 

格子タイプや彫刻タイプなど細かい仕様があります。

 

普段の掃除はホコリを落として乾拭きです。

 

ほこりを絡めるハンディモップを使うと便利です。

 

 

長押(なげし)

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柱と柱を水平につなぐ部材のことで、

鴨居の上に取り付けられる内法長押、

天井に接する天井長押、

柱の下端をつなぐ地長押などがあります。

 

白木の長押は、

1週間に1回乾拭きで汚れを落とす方法が

有効です。

 

掃除しにくい部分であるため、

傷をつけずに汚れやホコリを吸着して除去できる

ハタキやシートを使用します。

 

また、白木は塗装が施されていないことが

特徴であるため、

油分や水分が付着するとシミがついてしまいます。

 

そのため、化学雑巾や水拭きは使用せずに、

乾拭きをすることが重要です

 

 

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漆喰や塗り壁については、

ハタキでホコリを落とす程度の掃除を行います

 

 

障子

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障子に蓄積したホコリやゴミは

ブラシを使用して掃き出し、掃除機で除去します。

 

 

押入れ

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押入れの中に使われている木材は

表面加工が施されていないことが多く、

ホコリが絡みついていることがあります。

 

このホコリを除くことが

押入れ掃除の目的となります。

 

はじめに押入れに入っている物を

全て外に出しましょう。

 

何が入っているかチェックすることで、

持ち物を整理する良い機会にもなります。

 

衣替えなどの荷物を出すタイミングで

掃除を行うのが効率的です。

 

木目に沿ってホコリをとりましょう。

 

次に大まかなホコリや繊維くずを

掃除機で吸い取ります。

 

そのあとは、固く絞った布で拭き掃除です。

 

木目があるので木目に沿って拭いてください。

 

押入れに長く布団をしまっていると

湿気がこもることもあるので、

押入れ内部にカビが発生してないか

併せてチェックしましょう。

 

カビが生えていたらエタノールを使って拭き取ります。

 

掃除の後は2時間ほど扇風機などの風を当てて

押入れの中をしっかり乾燥させましょう。

 

湿気を除くことで臭い対策にもなります。

 

乾燥させている間に

中に入っていたものを整理しましょう。

 

この機会に日の目を見ない物は

思い切って処分してしまうのも良いかも。

 

 

床の間

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絵画や花、掛け軸など

和室の表情をつくる床の間。

 

目につく場所なので、

わずかなホコリも残したくないところです。

 

普段の掃除は、

柔らかい布などで乾拭きをしましょう。

 

ツヤを出したいときは、

米のとぎ汁をつけた布を

固く絞って拭くとツヤがでます。

 

市販の専用ワックスを使ってもOK。

 

そのあとは、乾拭きしましょう。

 

 

掛け軸

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和紙は吸湿性があるので、

掛け軸に湿気は禁物。

 

水を使っての掃除は厳禁です。

 

美術品でもあるので

ホコリを貯めないことが大切です。

 

他の場所と同じように、

日頃からホコリをとる掃除をしましょう。

 

ただし繊細な物ですので

羽のような柔らかいハタキ、

ほこりを絡めるハンディモップで

優しくホコリを取りましょう。

 

シミや汚れがついてしまった場合は、

素人では掃除できないので、

専門家に任せるのが良いでしょう。

 

 

敷居

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敷居はその家の象徴とされ、

世間と家、部屋と廊下などを隔てる

結界の役目があります。

 

敷居にはホコリやゴミが溜まりがちです。

 

でも掃除の度にふすまをはずすのは大変。

 

そこで、敷居の汚れとりに輪ゴムを使う方法を

ご紹介します。

 

輪ゴムを敷居とふすまの間にはさみ、

何度かスライドさせることで

ホコリをかき出したり

輪ゴムに汚れを吸着させることができます。

 

 

 

畳、壁、天井など部分ごとの掃除のコツを押さえ、

和室ならでは風合いや天然素材を長持ちさせて、

快適に過ごしましょう。

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