障子の張り替え
今日のご依頼は障子の張り替え。
源氏物語にも登場する「障子」は
日本固有の建具です。
純和風建築の住宅が減ってきたとはいえ、
1~2部屋が和室という住宅は
今でも多く存在します。
和室に欠かせない障子は、
長期間張り替えないでいると
日焼けや汚れで見た目も悪くなってしまいます。
真っ白で清潔感のある障子は、見た目だけでなく
和室の雰囲気も明るくしてくれます。
この機会に張り替えてみませんか?
用意するものは、
障子紙、のり、カッターナイフ、長めの定規、
スポンジ、霧吹き、雑巾など。
まず、
水を含ませたスポンジやタオル等で、
のりがついている障子枠(桟)を全てしっかりと濡らし、
5~10分程経ったら端からゆっくりとはがします。
はがれにくい場合は再度濡らして時間を置いてください。
時間を置き過ぎると乾燥して
また貼り付いてしまいますので注意。
古い障子紙がはがれたら
タオル等で残っているのりをふき取ります。
すぐに新しい障子紙を貼らず
しっかりと乾燥させてから張り替えしてください。
次に障子枠に合わせて障子紙を広げ、
貼り始めの位置に付属しているテープで仮留めします。
付属のテープがない場合は
粘着が弱いマスキングテープで代用OKです。
そのまま障子紙を伸ばし広げます。
障子枠の下まで伸ばしたら少し大きめにカットして、
巻き戻しておきます。
次にのりを枠全体に塗っていきます。
この時「ハケノン」を使うと便利。
容器の赤いキャップに突起(爪)が出ており、
それを木枠に当てながらのり付けできるので、
木枠に沿って簡単にまっすぐのり付けできます。
塗り残しがないようしっかり塗ります。
仮留めした位置からズレないように
枠の上をゆっくりころがしながら少しずつ接着させます。
最後まで貼り終えたら
障子枠からはみ出した余分な障子紙をカットします。
半乾きぐらいのタイミングでカットするとラク。
カットした箇所に残った余分なのりは
スポンジを使ってふき取ります。
のりが完全に乾いたら
障子紙全体に霧吹きでうすく均等に水をかけます。
そうすることによりヨレやたわみがなくなり、
障子紙がピンと張りきれいに仕上がります。
なお、霧吹きしなくても、
時間はかかりますがいずれピンと張ってきます。