U字溝の掃除
今回のご相談はU字溝の清掃について
U字(U型)溝とは
道路の排水の為に設置される、
断面が『U』の形をした側溝です。
道路や民地の用水路・排水路として用いられます。
排水溝を設置していないと路面に水がたまってしまい、
歩行を妨げたり家屋の浸水を引き起こす恐れがあります。
U字溝などの排水溝を取り付けておくことで、
スムーズに雨水を流せるのです。
側溝掃除は、
一般的には半年から2年に1回程度行うのが望ましいとされていますが、
台風や豪雨のあとには土砂や枯れ葉、ゴミが多く流れ着き、
一気に側溝が汚れることもありますので、
頻度にこだわりすぎず、
汚れの蓄積が目立つようになったら掃除することをおすすめします。
側溝掃除を怠ると以下のようなトラブルが発生します。
・悪臭の原因になる
側溝にはゴミや汚泥がたまりやすく、
特に湿気が多かったり暑かったりする時期は
雑菌が繁殖して悪臭が発生することもあります。
・害虫が発生する
汚泥やゴミが溜まった場所は、
さまざまな害虫の発生源にもなりかねません。
具体的には、以下のような虫があらわれる可能性があります。
セアカゴケグモ ムカデ 蚊(ボウフラ) 蚊トンボ
・台風や大雨で道路が冠水しやすくなる
側溝は雨が降ったときに
路面の水を排水する役割を果たしています。
側溝にゴミがたまったまま放置しておくと、
水の通り道が詰まってうまく排水できず、
台風や大雨で降水量が増えたときに水があふれ、
道路が冠水する恐れがあります。
またゴミが排水とともに海や川などに流れ、
それを食べた魚などが消化不良を起こし
生命に悪影響を及ぼすことも。
海や川の汚染原因にもなります。
掃除の際は下記のような道具を用意すると便利です。
・軍手 ・ゴム製手袋 ・安全靴(防水タイプ)
・土嚢(どのう)袋 ・スクレーパー ・大型角スコップ
・ジョレン ・側溝蓋上げ機
作業の手順は以下の通りです。
1.蓋の裏や溝などの汚れを取る
2.側溝の中のゴミや汚泥などをすくう
3.汚泥やゴミを乾燥させ、土嚢(どのう)袋に入れる
4.蓋を元通りに戻す
5.汚泥の処理をする
側溝掃除で出た汚泥は「産業廃棄物」として扱われ、
一般ごみとして処分できない地域があります。
横浜市の場合は、土を「ゴミ/廃棄物」として捉えていて、
不燃ゴミとして回収しています。
一度に多量にならないよう少量ずつ、
週2回の「燃えないごみ」(「燃やすごみ」と同じ収集日)の収集日に、
透明または半透明の袋に入れて出します。
自治体によって対処が異なることがあるので、汚泥の処理は、
管轄している自治体に相談しましょう。
ある程度広範囲の側溝掃除となると労力も大変ですので、
側溝掃除は業者への依頼がおすすめです。