ソファーのお手入れ
ソファは使用頻度が高くて汚れやすいのに、
掃除がしにくい家具の一つ。
食べこぼしなどを放置すると、
ダニの温床になってしまうこともあるため、
定期的に掃除をしてキレイに保ちたいものです。
ソファーは座ったり寝そべったりして、
リラックスした体勢で使用することが多いですよね。
ソファーに密着させた素肌から
移った汗や皮脂、肌にのせた化粧品は、
ソファーの黄ばみ・黒ずみ・汚れの
大きな原因となります。
また、ソファーに座りながら
お菓子を食べたり飲み物を飲んだりすると、
その食べカスやこぼした飲み物で
ソファーが汚れてしまいます。
特に小さな子供がいる家庭では、
大人が気をつけていても
すぐに汚れてしまいそうですね。
カバーを外せるソファーは
洗濯可能な場合があるので、
洗濯機で丸洗いするのが
もっとも簡単かつキレイになる方法です。
ただし、素材によっては
縮んだり色落ちしたりする可能性もあるため、
必ず洗濯表示を確認し、
不安な方はクリーニングに出すのが
良いでしょう。
カバーが取り外せない場合は、
「重曹」でのお掃除がおすすめです。
重曹はアルカリ性のため、
汗や皮脂汚れなど酸性の汚れを
中和して落とす効果があります。
また、重曹は人にも環境にも優しいので、
子供やペットがいる家庭でも安心して使用できます。
まず、
掃除機でホコリやゴミを吸い取ります。
ソファー全体に重曹を粉のまままんべんなく撒きます。
数時間放置します。
掃除機で重曹を吸い取ります。
シミが残っている場合は、
タオルに中性洗剤を少量つけて
ソファーのシミ部分を叩きます。
シミの中心に向かって汚れを集めるように
優しく拭きましょう。
濡らしたタオルで水拭きします。
※洗剤をシミにつける際、
こするとシミが広がってしまうため、
ポンポンと叩くように洗剤を馴染ませてください。
(コーヒーやぶどうジュースなど色の濃いシミは
とれない場合があります)
また、子供がお絵かきなどをしているときに
ペンやクレヨンが付いてしまうこともあります。
油性の汚れにはベンジンを使用します。
ただし、ベンジンで色落ちすることがあるため、
使う前に目立たないところで試してください。
ベンジンをタオルに染み込ませたら、
油性の汚れ部分を落とします。
落とし方は中性洗剤を使ったシミ抜き方法と同じで、
こすらずたたくようにしましょう。
輪ジミにならないよう、
外側から中心に向かい汚れを落としていきます。
最後に濡れタオルで拭き取って完了。
合成皮革のソファーの場合は、
水で濡らし固く絞ったタオルに
洗濯用の洗剤を少量つけ、
ソファー全体を拭きます。
最後に水拭きして
洗剤を拭き取り、乾拭きで乾燥させます。
このやり方で
だいたいの汚れは落ちるはずですが、
長期間放置した汚れは落ちないことも。
そんな汚れには重曹とメラミンスポンジの
W使いが効果的です。
重曹水を落ちにくい汚れの上に吹きかけます。
(水100mlに小さじ1杯の重曹)
メラミンスポンジで汚れをこすります。
ソファ全体を水拭きして重曹を拭き取ります。
乾拭きをして乾燥させます、
※素材や色によっては洗剤や重曹で
変色してしまう恐れがあります。
掃除前に、目立たない部分に
洗剤・重曹をつけて
変色しないか確認してください。
次に革製ソファー。
革は非常にデリケートな素材なので、
水や洗剤を使用するのは厳禁です。
一般的な革製ソファーのお手入れ方法は、
レザークリームなどの専用クリーナーを使って
磨くことです。
ひび割れ防止のために、
オイルクリーナーを使用して
油分を補うのも良いとされています。
しかし、製品によって取り扱い方法が異なるため、
お手入れ方法は取扱説明書を確認してください。
また、
ソファーに座るとなんだか体がかゆい……
という場合は、
ソファーにダニが発生しているかもしれません。
ダニは、20℃~30℃の温度と60%~80%の湿度、
それにホコリなどの栄養分が揃った環境では
必ず生息していると言われています。
布製ソファーの場合、
掃除をせずに汚れを溜めてしまうと
ダニの温床となってしまうことも。
カバーが外せるタイプのソファーであれば、
定期的にクリーニングに出すか、
コインランドリーの高温乾燥機を使用するのが
おすすめ。
カバーが外せないタイプでも、
スチームアイロンと掃除機で
ある程度ダニを駆除することができます。
スチームアイロンの温度を「高」にします。
ソファーから数センチ浮かせてスチームを当てるか、
水で濡らして固く絞ったタオルの上から
アイロンをかけます。
※ソファーに直接アイロンを当ててしまうと、
焦げたり生地が変質してしまう可能性があります。
その後、ソファー全体に念入りに掃除機をかけます。
アイロンをかけるときは、
じっくり熱を浸透させるように
少しずつ動かすのがポイント。
また、アイロンをかけたあとに忘れてはいけないのが、
ダニの死骸や糞を掃除機で吸い取ること。
ダニの死骸や糞を吸い込むと、
アレルギー性鼻炎や喘息などを
引き起こす要因となりますので、
注意が必要です。
お手入れのポイントは、
後回しにしないで「汚れたらすぐ落とす」こと。
家でのくつろぎに欠かせないソファーだからこそ、
キレイな状態を保ちたいものですね。