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畳のお手入れ

畳の原料であるい草は

空気中の水分が多い時は湿気を吸収し、

乾燥時には水分を放出、部屋の中の湿気を調節します。 

 

高温多湿な夏や低温低湿の冬がある日本の気候に

ピッタリな床材です。

 

調湿性に優れている畳ですが、

梅雨時期など高湿度の状態が続くと、

湿気がこもりすぎてカビが生えてしまうこともあります。

 

また、天然素材の為、

暖房の風などによる極端な乾燥も苦手です。

 

乾燥しているところに掃除機でゴシゴシと掃除すると

ぼろぼろになってしまいます。

 

そんなデリケートな畳のお手入れ方法は以下のとおりです。

 

 

 

日常のお手入れ

 

い草畳は乾いた雑巾を用い、目に沿って拭くのが理想です。

 

ちょっと手がかかりますが、美しさを保ち長持ちします。

 

市販のペーパーモップもおすすめです。

 

掃除機を使用する際は、畳の目に沿いながらかけます。

 

目に逆らってしまうと畳が傷ついたり、

隙間にホコリが入り込んでしまうことがあるので注意が必要です。

 

掃除機をかける場合は、

畳1枚あたり40秒くらい時間をかけましょう。

 

 

 

ダニ、カビ対策

 

たたみは呼吸しています。

 

たたみの上に絨毯、カーペットなど

重ね敷きをしないようにしましょう。

 

水分を多く含んだ布などでたたみの拭き掃除をすると

湿気でカビが発生しやすくなるので、

やむを得ず水拭きする際は、

固く絞った布を使用しましょう。

 

加湿器の過剰使用は

畳に湿気を含ませることになりますので、

できるだけ避けましょう。

 

食べこぼしなどはそのまま放置せずすぐに拭き取りましょう。

 

 

 

ささくれ、日焼け対策

 

直射日光を当て過ぎるとたたみが傷み、

日焼けが強くなりますので、カーテンなどで工夫しましょう。

 

紫外線を遮断するタイプのレースのカーテンがおすすめです。

 

 

 

家具を置く場合

 

ピアノや机など足がある重量物を直接置くと

畳表も畳床も傷みます。

板を敷くなどしましょう。

 

 

 

昔の人々には、

畳の部屋にお茶殻を撒き、ほうきで掃くという習慣がありました。

 

乾燥した“い草”に水分が補給され、ホコリを取り除かれるだけでなく、

お茶っ葉の殺菌効果で清潔を保つことができました。

 

今でもお寺などでこの様な技法を利用し清掃する所もあるそうです。 

 

 

正しいお手入れや正しい扱い方で快適な畳ライフを送りましょう。