畳の汚れ別 対処方法
い草には、空気中の湿気が多いときに水分を吸収し、
乾燥しているときには水分を放出する性質があります。
この働きによって部屋の温度や湿度を調整できるわけですが、
水分を吸収しやすい分、
畳にこぼした液体なども吸収しやすく、シミとして残りやすくなります。
シミの定着を防ぐには、なるべく早い対処が必要になります。
シミになりそうなものを畳にこぼしたときは、
次に紹介する方法で対処していきましょう。
インク
布を牛乳で湿らせて拭き取る。
灯油・醤油・飲み物
粉末の洗剤・クレンザー・潮・小麦粉・ベビーパウダーなどをふりかけ、
十分に液体を吸い取ってから掃除機で吸い取り、
その後固く絞った布でしっかりと拭き取る。
ガム
シンナーかベンジンを布に浸して拭き取る。
畳の目につまっている時は、布の上からアイロンをあてて、
柔らかくして取り除く。
落書き
油性のものはマニキュアの除光液で拭いた後、乾拭きする。
クレヨンなど水性のものは、歯ブラシにクリームクレンザーをつけ
軽くこすった後、水拭きと乾拭きをする。
カビ
消毒用アルコール(エタノール)を布に染み込ませて
拭き取ってから風を通して乾燥させる。
ダニ
掃除機で数回吸い取り、風通し良くする。
畳を上げて除湿器で乾燥させたり、
湿気がひどい場合はドライヤーをあてる。
焼け焦げ
タバコのように小さい場合はオキシフルで漂白し、
ロウをたらして穴を埋める。
家具の跡
凹んだ所に適度に霧吹きして、濡れタオルを当ててアイロンをかける。
その後風を当て充分に乾かす。
日焼け
中性洗剤で固く絞った雑巾がけをした後、酢を混ぜたお湯で拭く。
ペットの尿
すぐに塩か小麦粉をふりかけ水を吸い上げる。
できるだけ吸収させた後、ほうきで掃き、
その後お湯でぬらした雑巾を固く絞って拭く。
最後に乾拭きをする。
シミが付いてから時間が経っていたり、
汚れの程度がひどかったりする場合には、
今回紹介した方法では解決できないこともあります。
今回のやり方を試したけれど改善しないという場合は、
畳の専門店でのメンテナンスや新調をご検討ください。