毛染めがカーペットについてしまったら…
今回のご相談は、カーペットについた毛染め剤について。
毛染め剤には、
主に1剤と2剤を混ぜて使用する酸化染毛剤
(ヘアカラー、ヘアダイ、白髪染め、おしゃれ染)と
混ぜることなくそのまま使用する酸染毛料
(ヘアマニキュア、カラートリートメント、ヘアマスカラ、ヘアカラースプレー)があります。
酸化染毛剤は、元々付いている色を脱色し、その上で染色するので染色力は強力です。
酸性染毛料は脱色はせず、元々付いている色の上から染色するタイプで、
酸化染毛剤よりは染色力は落ちます。
特に注意したいのは酸化染毛剤によるシミです。
染毛剤はカーペットに付くと色を脱色させた上で染色するため、
シミこんでしまうと修復不可能になります。
染毛剤がカーペットに付いてしまった場合は、
時間との勝負になるので直ちにシミ抜きを始めましょう。
シミがついてしまった場合には、
素早く拭き取り、石けん等で洗い流してください。
時間が経過すると着色は落とせなくなります。
また、材質によってはすぐに拭き取っても落とせないことがあります。
直ぐに対処しても落とせなかった場合、
酸性染毛剤でしたら、
下記を試してみてはいかがでしょうか。
※素材によっては生地を傷めてしまったり、変色する場合がありますので、
必ず目立たない部分でテストしてから始めてください。
染毛剤のシミを取り除くにあたり、以下の道具を用意します。
・除光液
・タオル
・使用済み歯ブラシ
・歯磨き粉
・酸素系漂白剤
・クエン酸水(市販のクエン酸剤小さじ1:水200ml程度を混ぜたもの)
・ドライヤー
シミ抜きの手順は以下のとおりです。
1.除光液を染毛剤が付着した部分に付ける。
2.タオルでポンポンと叩く様にシミを取り除いていく。
3.ある程度シミが薄くなったら、歯磨き粉を付けた歯ブラシでやさしくブラッシングする。
4.お湯でやさしく洗う。
5.水ですすぐ。
これでもシミが取れない場合は、以下のステップに続きます。
6.酸素系漂白剤を付けた歯ブラシでやさしくブラッシングする。
7.シミの部分をドライヤーで乾かす。
8.乾かしたシミにクエン酸水をかける。
9.お湯でやさしく洗う。
10.水ですすぐ。
軽度な場合であれば、上記の方法で大抵のシミを落とせるそうです。
毛染めをする前には、
壁や床、浴室、洗面台への飛び散りにも注意が必要です。
ご使用の際には説明書を良く読み、
部屋や洗面所では床に新聞紙を敷くなどし、
染毛剤の飛び散る範囲をおおって染毛されることをおすすめします。