アシナガバチの駆除
今回のご相談は、
アシナガバチが巣を作りそう、というもの。
アシナガバチは、基本的におとなしいハチであり、
巣を刺激しなければ人を攻撃することはありません。
自然界では、農作物や庭木に付く毛虫やイモムシなど
ワンシーズンで数千匹もの害虫を狩る“生きた農薬”ともいわれる虫で
花粉を媒介するなど、益虫として役立っています。
生活に支障のない場所に営巣した場合、
冬になるまでそっと見守っていただけたら、と思いますが、
今回は、玄関先とのことで営巣される前に駆除したいとのこと。
4月中旬ごろ、新女王バチは越冬から覚め、
樹液などの水分をとりながら巣作りの準備を始めます。
アシナガバチが好むのは、
日当たりが良く、清潔で、朝日が上がったら真っ先に日が差すようなところです。
アシナガバチ対策としては、
春先までに女王蜂を駆除すれば、巣を作ること自体が防げます。
巣を作り始めてしまうと、女王蜂が卵を産んで蜂が増えていきます。
夏になると新しい女王蜂やオスの蜂の幼虫を育てるために、
働き蜂たちが警戒心を強め、普段より攻撃的になり、
人を襲う可能性が高くなってしまいます。
春先は女王蜂が1匹で巣を作っているため、危険が少ないのです。
女王蜂の駆除は十分な装備をして殺虫剤で駆除する方法がありますが、
できれば殺生はしたくないもの。
そんな時に役立つのが、スズメバチの巣のダミー提灯です。
アシナガバチの天敵はスズメバチであり、
アシナガバチはスズメバチの巣には寄り付かないという習性があるそうです。
アシナガバチはこのダミー提灯をスズメバチの巣と錯覚し、
この提灯がある場所には寄り付かなくなるそうです。
ぜひお試しを。