カビの温床 洗濯機 其の二
洗濯してキレイになったはずの洗濯物に
嫌なにおいや黒い汚れが残っていたら、
要注意!実はその正体は「黒カビ」なのです。
黒カビの原因は3つ。
・洗剤の使いすぎによる洗剤かすの残り
・洗濯物に付着していた皮脂や皮膚のタンパク質汚れ
・お風呂の残り湯に存在していたアカや菌
洗濯槽は黒カビが繁殖しやすい場所ですが、
原因となる「洗剤カス除去」と
「洗濯槽の湿気対策」をしていけば、
黒カビの発生をある程度抑えることができます。
黒カビ退治には
2−3ヶ月に1回の洗濯槽掃除が必須。
使用する洗剤は3種類。
※洗濯機の種類によっては
使用できない掃除方法があります。
必ず取扱説明書をご確認ください。
◇塩素系クリーナー
塩素系漂白剤(塩素系クリーナー)は、
殺菌力が強く短時間で
カビ・汚れ・見えない菌まで
分解除去する効果があります。
使い方も
塩素系クリーナーを洗濯槽に入れた上で
「槽洗浄コース」か「通常コース」を選択し、
終わるのを待つだけなので、とても簡単です。
しかし、洗浄力が強力な分、
肌や衣類への影響も大きいので、
乳幼児がいるご家庭は、
酸素系漂白剤もしくは
重曹などのエコ洗剤がおすすめです。
※注意
塩素系の洗剤は、
酸性の洗剤と混ざると有毒ガスが発生するので
絶対に一緒に使用しないでください。
◇酸素系クリーナー
酸素系漂白剤(酸素系クリーナー)は、
強い発泡力があり、
その泡で洗濯槽にこびりついたカビや汚れを
剥がし落とす効果があります。
酸素系クリーナーをぬるま湯を張った洗濯槽内に入れ、
「洗いコース」のあと数時間放置します。
その後浮いてきた汚れをすくい取り、
すすぎと脱水をして完了です。
「槽洗浄コース」でつけ置きをしてくれる
洗濯機もあります。
数時間浸け置きをしたり、
浮いてきた汚れを取る手間はありますが、
汚れ落ちをしっかり確認することができます。
また塩素系と比べて刺激が少なく、
最近では合成界面活性剤や香料、保存料などの
成分を含まない無添加の洗剤も
増えてきているので、
安全性が高いのがメリットです。
酸素系漂白剤で掃除する場合は、
浮いてきた汚れを取るための網を
用意しておきましょう。
100円ショップで購入できる「魚すくい網」が便利。
◇重曹 ・クエン酸
アルカリ性の重曹には、
酸性の皮脂汚れやぬめり汚れを
中和して落とす効果があり、
酸性のクエン酸には、
雑菌やカビ菌を殺菌する効果があります。
汚れだけれなく殺菌もできるよう、
重曹とクエン酸の2つを併用します。
重曹やクエン酸はエコ洗剤としてよく知られており、
肌への刺激も少なく環境にも優しいのが
一番のメリットです。
ただし、重曹・クエン酸は、
市販の漂白剤に比べると洗浄効果が弱いため、
汚れがひどい場合は、
塩素系漂白剤もしくは酸素系漂白剤で掃除するのが
おすすめです。
手順は以下の通り。
ゴミ取りネットは外しておきます。
45~50度のお湯を満水の位置まで
(ドラム式で、洗濯中にドアが開けられる
タイプのものは、こぼれない位置まで)
ためます。
ただし、
洗濯機によっては耐用温度が
それよりも低い場合があるので、
必ず事前に取扱説明書で確認してください。
まずゴミ取りネットを外します。
次に洗濯槽内に40~50℃のお湯を満水まで溜めます。
重曹2カップ、クエン酸1カップを入れ、
標準コースで5~6分洗濯機を回します。
運転を止め一晩置きます。
浮いている汚れを網ですくい取ります。
汚れを取りきったらすすぎ→脱水まで行います。
汚れが残っている場合は
再度すすぎ→脱水を繰り返します。
最後は蓋を開けたまま洗濯槽内を乾燥させます。
洗濯槽専用クリーナーを使った掃除方法は
お金も時間もかかるので、
日頃から
黒カビの発生を予防してきれいに保ちたいですね。
長年の汚れが溜まっている洗濯機や
自分で掃除をするのが大変!面倒!という方は
弊社へご依頼ください。