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コルク床のお手入れ

今日のご相談は、

コルク床のお手入れについて。

 

コルクの原材料は、コルクガシという木の樹皮です。

コルクガシはブナ科の常緑樹で、

南ヨーロッパなどに広く生育している木です。

コルクガシは木の特性として、

成長とともに外側にコルク層と呼ばれる厚い外皮を作ります。

これをはぎ取ったものがコルクです。

外皮は再生するので、

一度はぎ取ってもまた新しいコルク層が形成されます。

伐採せずに繰り返し採取できるので、

エコな素材として知られています。

 

コルク床は、耐久性、耐水性に富み、

衝撃吸収性が高く、

保温性が高く、生活雑音をやさしく吸収し、

すべりにくく、歩行感のよい室内環境を実現します。

 

そのまま使うコルクタイルを除いて、

多くのコルク建材は表面に各種の加工がされています。

 

日常のお掃除は、ほうきや掃除機でほこりを取り除き、

汚れがひどい時には固く絞った濡れ雑巾を使って

軽く拭いてください。

※高温スチーム洗浄機は、使用しないでください。

コルクタイルに変色やフクレが発生します。

 

また、

表面を長時間・多量の水に濡らしたまま放置しないでください。

変色やシミ・ヒビ割れなどコルクの美観を損なうことがあります。

 

醤油やワインなどがこぼれた場合は、

固く絞った雑巾で叩くように拭きましょう。

 

しつこい汚れには、

表面加工のあるなしにかかわらず

中性洗剤を用いることもできますが、

汚れを落した後に洗剤分を取り除かないと

シミの原因になります。

固く絞った雑巾で拭いた後に、乾拭きをしてください。

 

クレヨン、マジックなどによる落書きには、

中性洗剤を含ませた布で早めに拭き取ってください。

このとき、シンナーなどの有機溶剤を使用しないでください。

 

美しさをいつまでも保つため、

年に1、2回程度のワックスがけをおすすめします。

ツヤが出て、汚れが付きにくくなります。

 

塗装がなされているコルクフロアは、

通常の床用ワックスを使用し、

オイル仕上げのものは、専用のオイルでメンテナンスをおこないます。

無垢の場合、

ワックスやオイルを使うと風合いが変わってしまいますから、

使用は避けたほうが良いでしょう。