チョウバエ対策
お風呂やトイレ、台所などで
体長1~5㎜程度の灰黒色の羽虫を
見かけることはないでしょうか。
この虫の正体は「チョウバエ」
「チョウバエ」なんていう名前だと、
蝶とか蝿の仲間のようですが、
むしろ似ている蛾でさえなく、
蚊に近いグループに属しています。
一見無害のようで、
仏心をだして殺生せずにいると
あっという間に繁殖してしまいます。
一匹が産む卵の数は200個以上。
卵は2日ほどで孵化し、
10~15日の幼虫期間を経て蛹になり、
2~4日後には羽化、成虫になります。
成虫は湿度が高く暗いところに生息しており、
昼は台所やトイレ、風呂場の壁で静止していることも。
最長で14日間生きるとされており、
その間に汚れのある場所を見つけて産卵します。
チョウバエが発生する時期は4~11月。
この時期に徹底除去してしまいましょう。
チョウバエはお風呂場などで
繁殖する割に水に弱いんです。
まず成虫を見たら殺虫剤を噴霧するよりも
シャワーの水をかけ、
「水攻め」にして流してしまいましょう。
また、システム(ユニット)バスでは、
排水口や排水溝よりも、
洗い場と浴槽の隙間(浴槽を隠すエプロンカバーの裏部分)で
大繁殖していることが多いため、
チョウバエの成虫を見たら必ずエプロンまで外して
中の汚れをチェックすることです。
何年も掃除をしていない浴槽下部の防水パンは、
チョウバエの繁殖の拠点となっています。
ここで幼虫を多く確認することができるでしょう。
幼虫は汚水中で活動していますが、
こちらも成虫同様水攻めが効きます。
この時、
60~70度ほどのお湯を掛けるとさらに効果的。
ただし、一回かけただけではうまく熱が伝わらず
生き延びてしまうこともあるため、
何度か繰り返してかける必要があります。
その際に界面活性剤入りの洗剤(食器用でも、住居用でも)を
少量使うと、より効果的です。
チョウバエの卵は
浄化槽や排水口、排水管に溜まった汚泥などの
汚れている場所に産み付けられます。
幼虫対策には、汚泥(汚れ)を取り除き、
清掃を行なうことが最も重要です。
また、チョウバエは湿った環境を好むため、
換気を定期的に行うことも大切です。
集合住宅などの場合は、
自宅でチョウバエが発生していなくても
隣家から侵入するというケースも少なくありません。
成虫のチョウバエを室内に侵入させないためには
「窓やドアをこまめに閉める」
「排水口を定期清掃する」
「排気口に網を張る」といった対策が重要となります。
チョウバエ駆除には早期対策が重要です。
繁殖力が強いため見つけたらすぐに対策を。
発生源を突き止めて駆除し、
こまめな掃除や換気を行い、
清潔な水まわりをキープしましょう。