【おそうじコラム】「お掃除道具の選び方」お家の家具やオフィスの什器は素材に合わせて!
木製、革製、布製…。家具と一口に言っても、テーブルやソファー、収納器具など使われている素材はさまざまです。
様々な材質で作られている家具や什器は、それぞれお掃除方法やお手入れのポイントが変わってきます。
オシャレな白木や無塗装の家具を水拭きしたら、表面にシミやムラを作ってしまったご経験のある方もいらしゃるのでは。
そこで今回は、お気に入りの家具を末永く使い続けるための、素材に合わせたお手入れのポイントをお伝えします。
■種類を問わず、お手入れの基本になるのは「清潔な雑巾で乾拭き」!
皮張りのソファーや木製のテーブルの汚れに気がついたとき、まずはどんなお掃除を思いつきますか?
あらゆる材質を問わず、家具の大敵は「湿気」や「水分」。
水や薬品が染み込みにくい鏡面仕上げやウレタン塗装で仕上げられた家具を除けば、家庭用洗剤や水分の染み込みが素材を痛めてしまったり、色ムラを起こす原因となることもあります。
また、ホコリをしっかりキャッチしてくれる化学雑巾やモップも、もともと染み込ませてある薬品がシミを作ったり、変色させてしまうこともあります。
そのため日常的なお手入れでは、清潔な雑巾を使ったカラ拭きが、どんな家具でも安心なお掃除の基本になります。
飲み物や食べ物をこぼしてしまった時には、雑巾自体が汚れていると、その汚れが水分を通じて家具に染み込むこともあります。
汚れやホコリを見つけたらすぐにカラ拭きできるように、家の中で家具のあるお部屋には、いつも清潔な雑巾を手に取りやすい場所に置くように心掛けましょう。家具を傷つけないように、柔らかくて毛羽立ちにくい布で出きた雑巾がベストです。
■ご家庭の中性洗剤は家具には強力!充分に薄めて使用しましょう。
それでは、通常のカラ拭きだけでは落ちない汚れのお手入れはどうしたらいいでしょうか。
ご家庭用の中性洗剤はかなり強力です。
表面が塗装やコーティングされている木製家具でも、ぬるま湯で200倍程度に薄めて、薬品が家具に染み込まないように注意しましょう。
汚れを拭った後、放置すれば薬品が染み込み、大切な家具を痛めてしまいます。
最期には忘れず、十分なカラ拭きで水分を落としましょう。
桐など白木製のタンスや無垢材、無塗装家具で汚れが目立つ場所に中性洗剤を使うなら、500倍以上に薄めたものを。
使用した後には、洗剤が残らないように、固く絞った雑巾で水拭きを。最期にカラ拭きして、水分も残さないように充分に自然乾燥します。
革ソファーのお手入れの基本は柔らかい布のカラ拭きです。
汚れが目立つ前に、週に一度は全体をやさしく拭えば美しい光沢を保って末永く使用できます。
革製の製品は化学薬品によって痛みやすいので、どうしても水拭きが必要なときは洗剤の使用を避け、ぬるま湯にひたした雑巾を固く絞って軽めに水拭きを。
乾燥の際もドライヤーやストーブに当てず、風通しのいい場所で自然乾燥させて下さい。