ボヤのあとの臭い、スス汚れ
ボヤを出され、煤(すす)と臭いの除去のご相談がありました。
大きな火災にはならなかったものの、
家全体に煙がまわってしまい
その臭いと煤にお困りでした。
ご自身でお掃除する場合は以下を参考になさってください。
まずは部屋全体をはたきで叩き、煤を落としましょう。
天井から始めて、最後に床です。
はたきで落としたあとの汚れは
マイペット等の洗剤を使って水拭きをするで、煤を掃除できます。
うっすらとした汚れであれば、気にならない程度まで綺麗にできます。
上記方法でも汚れ残りがある場合は
水をたっぷり染み込ませたメラミンスポンジの使用が効果的です。
ただし、メラニンスポンジは表面を薄く削って綺麗にしているため、
目に見えない傷をつけてしまいます。
艶出し加工が施されている箇所での使用は避けてください。
※事前に目立たない場所で試してから行なってください。
衣類やカーテンなどの布製品は
一度浴槽などで手洗いを行ってください。
そのまま洗濯機で洗濯を行ってしますと、
洗濯槽を痛める原因となります。
まずは浴槽などで小さな煤を洗い流した後
2~3回程度洗濯を行うと良いでしょう。
小型家電やプラスチック製品は
丁寧な拭き取り作業が必要になります。
マイペット等を水で薄めたものをバケツに用意して、
タオルをつけて固く絞って拭くだけです。
拭き終わったら乾いたタオルでカラ拭きして
洗剤成分を拭き取ってください。
壁紙、本など紙類は非常に多くの火災臭を吸い込んでおります。
まずははたきなどで煤を落とします。
水拭きは厳禁です。
消臭脱臭をには天日干しが有効ですが、
日数は数ヶ月かかってしまいます。
掃除後は焦げ臭さが気にならなくなるまで
換気をしましょう。
掃除をして、汚れが取れたとしても、
目に見えない煤が部屋の中に存在しています。
それが匂いの元となるため、掃除をしても焦げ臭さは残ります。
匂いの元となる煤を部屋から無くすためには、
換気をするしか方法はありません。