エアコン 風が一部分しか出ない
今日のご相談はエアコンの風が一部分出ない、というもの。
エアコンから出る風は
吸込み口、フィルター
↓
熱交換器
↓
ファン
↓
吹出し口
の順に通過して行きます。
つまり、エアコン本体が周辺の室内の空気を吸って、
風を吹き出しているのですね。
エアコンが風の流れを作り出すには、
ファンと熱交換器が特に重要な役割を担っています。
ファン
ファンは、部屋の空気を吸い込んだり、
温度調節した空気を部屋に送りだしたりして、
空気を循環させる役割を担っています。
ファンは、筒のような形をしており、
回転することで空気の流れを操作しています。
熱交換器
熱交換器は、
エアコン内部で空気を暖めたり冷やしたりする部品です。
エアコンのカバーを開けると薄いアルミの板が並んでいるのが見えます。
これが、熱交換器です。
熱交換器は部屋の空気を取り込み、
温度を調整してして再び部屋に戻します。
つまり部屋が暖まったり冷えたりするのは、
熱交換器のおかげです。
それでは、
それぞれの場所に汚れがたまるとどうなるでしょうか?
ファン
ファンに汚れがたまると風を作り出せないので、
風力が弱くなる
↓
風ムラが起こる
↓
じわっじわっとしか風がでない、という事態に陥ります。
リモコンで風量を最大にしても風を感じないことにもなります。
熱交換器
熱交換器は部屋の空気を取り込む際、
一緒にホコリやゴミも取り込んでしまいます。
熱交換器の前にはフィルターがありますが、
すべてのホコリやゴミを取ってくれるわけではありません。
そのため、使っているうちにホコリが付着していきます。
汚れがアルミフィンに付着することにより熱伝導効率が悪くなり、
部屋が涼しくならない、もしくは暖かくならない、
といったことが起こります。
汚れが原因で風量の低下を招いているケースでは、
その原因であるエアコンの汚れを取り除くこと、
すなわちエアコンクリーニングすることが解決への近道です。
しかしながら、
エアコンクリーニングでは解決できない事例もあります。
それはファンの破損によるものです。
ファンは数枚の羽根から成り立っています。
空気をつかまえて、風として送り出す役割は、
実質的にはファンのなかの羽根が担当しています。
羽根に汚れがあれば、風の流れを作りだせないので、
風力の低下というトラブルを招いてしまいます。
ファンに汚れがない場合でも、
風力の低下というトラブルを招くことがあります。
それはファンの破損、とくに羽根の破損です。
ファンの羽根が一枚でも破損すると、
風の流れを作り出すパワーは極端に落ちます。
また、風切音がでて異音となったり、
エアコン本体が振動しだすこともあります。
エアコンのファンの破損は、部品交換を含む修理が必要となりますので、
メーカーへ依頼しましょう。