クローゼットや押入れのカビ
今日のご相談は、クローゼットのカビ。
気密性が高い、現代の住宅。
その中でも閉め切りにされることが多い
押入れやクローゼットは、
カビの生える条件が重なりやすい場所のひとつです。
カビが生えないようにするには、
まず、換気。
換気は、カビ対策の基本中の基本。
週に1回30分程度、
クローゼットや押入れの扉を開け放って、
空気を入れ替えましょう。
エアコンをドライにして、
サーキュレータや扇風機で風を入れると効果的です。
特に湿気が気になるようであれば、
扉を開放する回数や時間を増やしましょう。
また、エアコンを使用する際には、
押入れ・クローゼットの扉を
半分程度開けておきましょう。
クローゼットや押入れに
物の詰め過ぎはNGです。
8割程度を目安に、
ゆとりを持って収納しましょう。
壁と物の間に隙間を作り、
床上にはすのこを置くなどして、
通気を確保。
換気の効果が全然違ってきます。
押入れやクローゼットは、実は、ホコリの温床。
狭く、閉め切られた空間のため、
ホコリが蓄積されやすくなっています。
ホコリもカビ発生の原因の一つ。
床だけでなく天井や壁も、
汚れやホコリがたまらないように
こまめに掃除しましょう。
衣類や布団などの布類は、湿気をよく吸います。
1日着た衣類は、雨で濡れているわけではなくても、
湿気を含んでいるもの。
クローゼットにしまうのは、
一晩吊るして、しっかりと乾かしてからが基本です。
特に雨の日にシルクやウール、カシミヤを着たら、
よく乾かしてからしまうようにしましょう。
また、ブラシなどで表面の汚れを落としてから
しまうようにすると、
防カビ的には一層効果的です。
お天気の良い日には、
布団は干してからしまいましょう。
干せない日でも、起きてすぐには押入れにはしまわず、
少しの間室内で干して、
湿気を飛ばしてからしまいたいものです。
しばらく使わない衣類や布団、布団カバー等は、
水分だけではなく、
汚れもしっかり落としてから
押入れやクローゼットにしまいましょう。
バッグなどの小物、雑貨も同様です。
衣類や布団などの布類は、
定期的に天気の良い日に
天日干しにするなどして、
湿気を除きましょう。
湿気は、低いところに溜まります。
押入れの下の段やクローゼットの床近くには、
湿気に強い素材のものをしまうのがおすすめ。
例えば、化繊や綿、麻などでできている衣類です。
逆に湿気に弱いものは、
上の方に置くようにします。
湿気を吸いやすく、カビやすいのは
シルク、ウール、カシミヤ。
皮革製品も湿気に弱いので、
上の方にしまうようにしましょう。
万一、カビが発生してしまったら…
まずは中にしまってある物を全て取り出しましょう。
しまってある物を全て取り出したら、
消毒用エタノールを
床や壁のカビに吹きかけて退治します。
その後、見えていたカビの部分だけでなく
天井・壁・床まで全体的に、
エタノールを使って
丁寧に拭き掃除をすると効果的です。
なお、掃除機でカビを吸うのはNGです。
部屋中にカビの胞子をばらまくことになるので、
絶対にやらないようにしましょう。
しまっていたものは、
押入れやクローゼットの中に戻す前に、
カビが生えていないかしっかり確認しましょう。
その後は、
カビが生えてしまった原因を可能な限り特定して、
カビが生えにくくなるように対策を施しましょう。
自分の力でどうにもならない時には、
プロの力を借りるのも一つの方法。