塗り壁のカビ
和室に多く見られる塗り壁は、
砂壁、珪藻土、漆喰、繊維壁と様々で、
湿度の調節に長け、
カビができにくい素材ではありますが、
まれに被害にあいます。
これらの壁にカビが発生した場合の対処は
非常に難しいとされています。
塗り壁は水分を吸い込んでしまう為、洗剤はNG。
どうしてもカビ菌の存在が気になり、
業者が来るまでに応急処置をしたい場合のみ
下記の方法をお試しください。
こちらはカビの色素は残りますが、
カビ菌の繁殖を一先ず抑制する殺菌方法です。
◇用意するもの
・消毒用エタノール(適量)…カビの細胞を破壊する
・綺麗な布(雑巾やタオルでも良いが、
目の細かな布が好ましい)
◇手順
①エタノールでカビの飛散を防ぐ
まずカビの飛散を防ぐ為に、
カビの発生している箇所と周辺の壁に
消毒用エタノールをスプレーで塗布する。
※表面剥がれの原因となりますので、
過剰に吹き付けないでください。
②布でカビを優しく擦り取る
消毒用エタノールを十分に湿らせた布で、
カビを擦りとる。
※強く布を当てすぎると壁の表面が剥がれてくるので
注意してください。
③再度エタノールで殺菌する
よく乾燥させた後、
再度消毒用エタノールをスプレーで塗布し乾燥させる。
【ご注意】
・色落ち等の確認を目立たない場所で
パッチテストをしてください。
・カビによって変色してしまった部分は
元に戻りません。
・消毒用エタノールは引火しやすいので、
キッチンまわりの壁に施す場合は
火気に絶対に近づけないよう
注意してください。
・エタノールには
無水エタノールと消毒用エタノールの
2種類があります。
必ず消毒用エタノールを使用してください。
カビには多くの種類があり、
カビが生えた場所や建材によって対策が異なります。
大量にカビが発生してしまった場所に対しては
徹底したカビ除去を行わなければなりません。
中途半端に強力な薬剤に手を出すと、
カビの生命力は増し、これまで以上に
活発になる可能性もあります。
カビを発見したら、
早期にカビ菌除去の専門の業者へご相談ください。
※クリーニング業者は「汚れ」を落とす専門であり、
「カビ菌除去」の専門ではございませんことを
ご了承ください。