暖房器具のお手入れ
明日から4月。
春の訪れに暖房器具をしまうご家庭も多いでしょうか。
冬場に使った暖房器具は
次のシーズンも安心して気持ちよく使うため
きちんとお手入れしてからしまいましょう。
器具によってお手入れ方法が異なりますので、
まずは付属の取扱説明書をよく読むことが大切です。
※紛失していても大丈夫。ネットでダウンロード可能なものもあります。
また、収納保管するために購入時の箱も捨てずにとっておくと良いです。
では、お手入れ方法。
掃除を行う際は
・電源が切れていること
・コンセントが抜いてあること
・完全に冷めた状態であること
を確認してから行いましょう。
【電気ストーブ】
ハロゲンヒーターなどの電気ストーブは
反射板とヒーターのガラス管に付着したホコリを
取り除いてから収納します。
まず、カバーを外します。
内側の反射板についたホコリは
やわらかい布に住居用洗剤(弱アルカリ性)を含ませて
拭き取り、乾拭きをします。
ヒーターのガラス管はやわらかい布に台所用洗剤(中性)を
20倍ほどに薄めたものを含ませ、固くしぼってから拭きます 。
ガラス管は熱が伝わるデリケートな部位のため、
できるだけ洗剤が残らないようにしましょう。
直接お手入れができない場合は掃除機やドライシートを使って
ホコリをできるだけ取り除きます。
ヒーターの外側は固く絞った布で水拭きをし、
乾いてから購入時の箱に入れて収納します。
箱がない場合はビニール袋等で覆います。
【石油ファンヒーター】
灯油は使い切ってからお手入れするのが肝心です。
使い切れなかった場合には、
給油タンクの灯油をポンプでポリタンクに戻します。
次に給油タンクの下部にあるオイルフィルターを外してゴミを取り除き、
その下の固定タンクの中に残った灯油も、ポンプやスポイトなどで抜き取ります。
さらに新聞紙を丸めて固定タンクの中に入れ、残った灯油を染み込ませます。
抜き取った灯油はガソリンスタンドや灯油販売店に相談し、
処理してもらいましょう。
次は掃除機で裏面の吸気口のホコリを取ります。
細いノズルに付け替えると楽ちん。
排気口も同じように掃除機でホコリを吸い取ります。
本体外側のホコリを乾いた雑巾で拭き取り、乾電池を抜いて終了。
お手入れの後は購入時の箱に入れて収納します。
箱がない場合はビニール袋等で覆います。
【石油ストーブ】
暖を取れることと、食べ物を温めることができることから、
震災後に購入された方も多いのでは。
こちらも灯油を抜き取る作業が欠かせません。
ポンプで給油タンクから灯油を抜き取った後、
屋外の風が当たらない場所で、
自然に火が消えるまで灯油を燃やし切ります。
しんの上部に付着したタールも除去されます。
しんの種類によってお手入れ方法が異なりますので、
こちらも取扱説明書に従ってください。
室内で空焼きをする際は、窓を開けて十分な換気を。
最後にガードや反射板についたホコリをふき、乾電池を抜いておきます。
お手入れの後は購入時の箱に入れて収納します。
箱がない場合はビニール袋等で覆います。
【ガスファンヒーター】
最初に本体の裏側と壁の間にたまったホコリを掃除機で吸い取っておきます。
ヒーターが運転を停止し、十分に冷えたこと、
温風吹出し口等から風が出なくなったことを確認してから、
ガス栓を閉じ、電源プラグをコンセントから抜きます。
ガス栓とヒーターをつなぐガスコードを外します。
中にホコリやゴミが入らないよう、
機器やガスコードの付属キャップをしっかりはめます。
つなぎ口にゴミやホコリが入ると、次に使う時にうまく接続せず、
ガス漏れの原因になる場合があります。
背面のフィルターと温風の吹き出し口のホコリを
掃除機で吸い取り柔らかい布でふき、
ガスコードと一緒に購入時の箱に入れて収納します。
箱がない場合はビニール袋等で覆います。
【エアコン】
「エアコンはまた夏に使うから」と
暖房で使用したあともそのままでもいいかと、思いがちですが、
フィルターは冬場に結構な汚れをため込んでいます。
その汚れを持ったまま湿度の高い梅雨を迎えてしまうと、
カビを発生させてしまいます。
ぜひ、冬の終わりにも一度掃除をしておきましょう。
ホコリが付いたままのフィルターは空気の通りが悪くなり、
電気の無駄遣いにもつながります。
汚れが少ない場合は掃除機で吸い取る程度でよいです。
注意が必要なのはキッチンに近いエアコン。
フィルターが油で汚れ、触ってベタ付くようなら、
中性洗剤を溶かしたぬるま湯でつけ置き洗いをして、陰干ししましょう。
暖房器具をしまう際は、ホコリを取り、湿気を避けることが大切です。
次のシーズンに使う際、ホコリが残っていると、
ホコリが加熱されることで臭いが出たり、
湿気によって器具を傷めることになります。
押入れなど通気性が悪い場所に保管する場合は
除湿剤を入れておくとカビの発生も防げます。
次の冬も快適に過ごすために、しまう前にひと手間かけましょう。