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消火器使用後の掃除

今日も消火器を使用したあとの掃除について

ご相談がありました。

 

 

家庭用の消火器には、以下のようなものがあります。

 

粉末消火器

一瞬で消火できるが、浸透性がないため、

燃焼物(木材など)によっては再燃の恐れがある。

強化液消火器に比して、放射時間・放射距離が短い。

屋内で使用すると薬剤が充満し、視界が悪くなる。

 

強化液消火器

一瞬の消火には不向きだが、

水系薬剤のため浸透性があり、

木材などの消火に有効。冷却効果も高い。

粉末消火器に比して、放射時間・放射距離が長い。

水と作用して発熱する危険物には使用できない。

中性強化液消火薬剤はリン化合物を含んでいるため

防炎力が大きく、また、フッ素系界面活性剤の働きにより

燃焼物への浸透力が大きいことが優れている。

従来のアルカリ性強化液消火器では消火の困難だった、

ふとん、綿くず、段ボールなどの深部火災や

ガソリ ン等の引火性油火災も、確実に消火。

一方、アルカリ性強化液のメリットは

天ぷら油火災の消火力が非常に優れている点である。

また寒冷地での使用に適している。

 

エアゾール式簡易消火具

手軽に使用できるのがエアゾール式簡易消火具。

軽量かつ取り扱いも簡単で、

てんぷら油火災などの初期消火に効果を発揮。 

エアゾール式簡易消火具の薬剤は、

粉末、強化液、ハロンなどの種類がある。

なお、ハロンのエアゾール式簡易消火具は、

天ぷら油火災には有効ではないとされている。 

放射時間は10数秒程度と短く、

燃えているものに的確に放射する必要がある。 

 

 

 

強化液消火薬剤の掃除の仕方は

以下をご参考になさってください。

 

 

放出した消火薬剤を出来る限り集め、

残留液とともにぼろ切れなどに吸着させて

一般ゴミとして廃棄して下さい。

 

消火薬剤がかかったところは

雑巾等で充分に水拭きして下さい。

 

水が流せる場所では、水で洗い流せば簡単です。

 

アルカリ性や酸性のものもありますので

直接手に触れないようゴム手袋等をご使用ください。

 

アルカリ性のものは,金属等を腐食させることもあります。

 

液剤が目に入った場合は失明することもあり得ます。

 

対して,中性強化液薬剤は

界面活性剤等を含有する中性の液体であり,

アルカリの強化液消火薬剤に比較して安全性が高いです。

 

また,一部メーカーの中性強化液消火薬剤は

酢や食品添加物を成分としており,

人体に入っても害がないようになっているものもあります。

 

なお、アルカリ性・中性問わず

電気機器の火災に強化液消火器を使用した場合は,

配電盤(ブレーカー)にて

電源を遮断してから後始末をしないと

感電の恐れがあります。

 

 

 

粉末消火剤の場合は、

ほうき等でかき集め、

少なくなれば掃除機で吸い取ります。

※粒子が細かいので

掃除機のフィルターがつまる場合があります。

 

その後はぞうきん等で清掃してください。

 

水で洗えるものは粉末を洗い流し、

カーペットや蒲団などは

粉末が回収しにくいので洗浄をおすすめします。

 

粉末が室内に飛散しするため、

とにかく根気よくこまめな清掃が必要ですが、

粘膜を刺激し、咳き込んだり、鼻水が出たり、

目が痒くなったりすることもありますので、

マスクを着用し行ってください。

 

また、金属や自動車等に付着した場合、

粉末をエアーで吹き飛ばしたり、

タオルやハタキ等でよく払い落とした上で、

洗車をお勧めいたします。

 

そのまま放置しますと、雨などで薬剤が水分を含み、

塗装が変色したり、金属が腐蝕する可能性が高まります。

 

エンジンルーム等内部に入った場合は

自動車整備会社に清掃を依頼することをお奨めします。

 

この場合も根気よくこまめな清掃が必要です。