Yjimage

長押のお手入れ

本日のご相談は「長押(なげし)」の掃除。

 

「長押」とは、

和室の壁面を囲っている化粧部材のことを言い、

昔は柱を固定するための構造材の役割がありました。

 

現在では建築方法の変化に伴って

構造材としての役割はほとんどなくなってしまい、

新築住宅では長押がない和室もあります。

 

古い住宅では

長押は当たり前のように取り付けられているので、

ハンガーで洋服をかけたり、

洗濯物干しとして使われることも。

 

長押と混同しやすい部材に

「鴨居(かもい)」があります。

 

「鴨居」は、

ふすまや障子を取り付けるための横木のことを言い、

レールをはめ込み滑らせるための溝があります。

 

ちなみに、上部にある横木を「鴨居」と言い、

下部を「敷居」と呼びます。

 

ふすまや障子とセットなのが「鴨居」で、

なくてはならない建具です。

 

 

和室の長押には、

厚みがあるだけでなく

壁と長押との間に隙間があることも多く、

その厚みや隙間にゴミが溜まります。

 

隙間には虫が出入りすることもあり、

覗くのがちょっと恐ろしい場所でもあります。

 

また、

身長より高い部分にあるので、

椅子などに乗って掃除をしなければならず、

慎重を要します。

 

 

長押のほこり等は

ハタキや掃除機のブラシノズルで吸い取ります。

 

微妙な幅のため、ノズルが入らないことも。

 

そんな時は、

「コジット すきまノズル2」という商品が便利です。

 

長押はコーティングされていない木材が多いので、

拭き掃除するなら乾拭きがおすすめ。

 

乾拭きでも十分に汚れが取れますので、

大掃除のときだけでも最低限拭くようにしてください。

 

汚れが気にならない方であれば、

日々の掃除機やハンディモップだけでも十分です。

 

水拭きをしてしまうと、

長押にシミがついてしまう可能性があります。

 

どうしても水拭きしたい場合は、

固く絞った雑巾を使いましょう。