【おそうじマスターズコラム】お仏壇や神棚をキレイに保つ!お掃除で気を付けたい準備とポイント
お仏壇や神棚をキレイに保つ!お掃除で気を付けたい準備とポイント
お家の中で、仏さまやご先祖様をお祀りする小さなお寺・お仏壇や、神様をお祀りする小さな神社・神棚のお手入れ。
いったい自分のやり方が正しいのか、と改めて聞かれると、なかなか自信は持てませんよね。
お仏壇や神棚のお手入れは、日頃見守ってくれているお仏壇や神棚に敬意を払うことはもちろん、デリケートな素材を傷つけないよう気を配ることも欠かせません。
今回は、大切なお仏壇・神棚をキレイに保つ、お手入れのポイントをご紹介します。
お仏壇、神棚のお掃除で共通の注意点
お仏壇・神棚ともに、お掃除をするとき気を付けたい注意点が3つあります。
お掃除の前と後にはご挨拶を
お仏壇はご先祖様、神棚は神様を祀っている神聖な場所です。
お掃除前には手を合わせ「今日はお掃除をさせていただきます」、掃除後には「お掃除終わりました」とご報告する心構えも大切です。
布やクロスは普段づかいのものと分けましょう
お仏壇や神棚のお手入れに使う道具は、柔らかい毛ばたきや筆、シリコンクロスや綿布など柔らかい布、ロウ除去液、白手袋、綿棒など。
普段のお掃除で使っている布は避け、清潔なものを用意しておきましょう。
お仏壇掃除専用の毛ばたきや筆、ロウ除去液などお手入れ用品は、仏壇・仏具店で購入できます。
お掃除前に、お仏壇・神棚の写真を撮影しておきましょう
お仏壇の仏具、神棚の神具を外すような大がかりなお掃除は、年に数回が目安です。
普段から見る機会も少ないので、以前の配置が分からなくなることも。
元通りに戻せるか不安な場合は、あとから飾り方を確認できるように写真を残しておくと便利です。
お仏壇のお掃除方法
お仏壇の位牌や仏具をすべて取り出すような本格的なお掃除のタイミングは、春と秋のお彼岸前とお盆、そして年末年始。できるだけ、年に2回はお手入れするようにしましょう。
中までお手入れするときは、手の油脂や指紋で汚さないように白手袋をしてから大切な位牌や仏具を取り出します。
お仏壇には、主に黒檀や紫檀の木目を生かした「唐木仏壇」と、漆や金箔の施された「金仏壇」の2種類があります。
とくに金仏壇の金箔や金粉部分はデリケートです。直接触れたり、布でこすれば跡が残ったり、はがれ落ちてしまうこともあるのでご注意ください。
溜まったホコリを落とすように毛ばたきをかけてから、線香やロウソクの煙が付く場所や、普段から手で触れやすい扉は柔らかい布で乾拭きを。
また、金属を使っている部分も、指紋(油分)や手汗がサビの原因になります。水は使わず、白手袋の着用してお手入れしましょう。
仏具のお掃除でロウソクを立てる燭台にロウが固まっている場合は、市販のロウ除去液が便利。液をつけるだけで簡単にロウが取れます。
仏具に金箔や金粉を使った部分も、触れないように気を付けましょう。
神棚のお掃除方法
ご自宅だけでなく会社やお店などにある、神様を祀っている神棚。
高い場所にある神棚は、その分ホコリも溜まりやすくなります。
新しいお札や注連縄に替える年末にお掃除することが多い神棚ですが、12月の29日と31日の2日間だけは避けたほうが良い、といわれています。
神棚から御社(宮型)や灯篭、供物など神具を取り外すときは、宮型や神具は直接地面に置かず、白い紙や布を引いいた上に置くことが作法です。
神棚の素材になる白木は水に弱く、濡れ拭きはカビや歪みの原因になります。
毛ばたきのホコリ落としを中心に、細かい彫刻は柔らかな筆で、布拭きは清潔な乾いた布を使いましょう。
棚板・神棚・神具のホコリを落としたらお掃除完了です。
榊立や供物皿を水洗いした後は、しっかりと乾燥させてから戻しましょう。
毎日少しずつのお手入れで、大切な場所のキレイを保ちましょう。
お仏壇はご先祖様、神棚は神様を祀っている大切な場所です。
いつもキレイにする定期的なお掃除が大切です。
お仏壇ならごはんやお水を取り替えるとき、神棚なら榊の水や水玉の水を替えるとき。
毛ばたきでホコリや汚れを落としてあげるだけでも、末永くキレイを保てます。
日頃の感謝をこめたお手入れに、今回ご紹介したお掃除のポイントを、ぜひお役立てくださいね。