ウォーターヒヤシンス家具のお手入れ
今日のご相談は、
ウォーターヒヤシンス家具の汚れ落しについて。
ウォーターヒヤシンス家具のメイン材料となる
自然素材ウォーターヒヤシンスとは、
日本名『ホテイアオイ』とも言われる
水生植物の一種です。
このウォーターヒヤシンスの
茎の部分を良く乾燥させ、
防虫加工などの基礎処理を施したのち、
家具や雑貨等の素材として利用されます。
日頃から気をつけておくことは…。
壁から少し離す
壁から少し離して設置しましょう。
家具周辺に空気の通り道ができるので、
空気がこもらず
湿気がたまりにくくなります。
高温多湿は
家具にとっては厳しい環境です。
特にウォーターヒヤシンスは
水分を吸収しやすいので、
湿度が高いとカビの発生につながることも。
直射日光に当てない
直射日光の当たる場所を避けましょう。
紫外線の影響を受けて
素材が傷んだり退色する原因となります。
レースのカーテンを閉めるだけでも
ある程度紫外線を防ぐことができるので
上手に使いましょう。
冷暖房機のそばに置かない
冷暖房機の風が直接当たらないところに
置きましょう。
急激な温度変化や乾燥が進み、
素材の劣化につながる恐れがあるので
注意しましょう。
最近の日本の住宅は気密性が高いので、
特に梅雨から秋の長雨の時期には
お部屋の湿度が高くなりがちです。
天然素材であるウォーターヒヤシンスには
調湿作用がありますが、
高温多湿な環境では
吸収した水分を放出できずに
カビの発生につながることもあるので
注意が必要です。
日頃からお部屋の換気や
家具周辺の通気に気を配りましょう。
とは言っても、
雨の日はもちろんですが
梅雨や夏場は
外気の方が温度も湿度も高いことが多いので、
エアコンや除湿機を使って
お部屋の湿度を下げましょう。
扇風機やサーキュレーターを用いて
お部屋の空気を循環させることも有効です。
また、
万が一飲み物等をこぼして
濡らしてしまった時は
すぐに乾いた布で水分を拭き取って
しばらく乾燥させましょう。
水分を含んだままの状態にしないことが
重要です。
ただし早く乾かしたいからと言って
ヘアドライヤーを当てるのは厳禁です。
熱によって素材が劣化する恐れがあります。
お手入れは
柔らかなブラシでブラッシング
ウォーターヒヤシンスの編み目は
お掃除しにくいのでは?
と感じるかもしれませんが、
柔らかなブラシでブラッシングするだけで、
編み目のホコリを簡単に
取り除くことができます。
掃除機で
ホコリを吸い取ることもできますが、
強く押し付けつると
素材が傷む原因となりますので注意しましょう。
もし何かをこぼしたり、
汚れが付いたりした場合は、
柔らかい雑巾等でやさしく乾拭きしてください。
一時的であれば
濡れたタオルなどで拭いても問題はありませんが、
ウォーターヒヤシンスは吸湿性が高いので、
湿った状態があまり長く続くと
カビ発生の原因となることもあります。
カビやダニの予防にも
日頃のお手入れが重要なのは、
家具の見た目を綺麗に保つためだけ
ではありません。
ホコリや人のフケ・角質等は
カビやダニのエサとなり、
それらの繁殖につながることもあります。
しかし、エサとなるものを無くすことで
繁殖を防ぐことができます。
気づいたらすぐに
こまめなお掃除を心がけましょう。
ご自宅でできるカビの除去
万が一カビが発生してしまった場合は、
市販の消毒用アルコール(エタノール)で
カビを拭き取りましょう。
その後はお部屋の換気と通気、
もちろん湿度にも気を払いながら
ウォーターヒヤシンスを
十分に乾燥させてください。
カビが除去できたら、
最後に市販の防カビ剤を塗布するのも
お勧めです。