畳のカビ
今日は、里帰り出産で留守にしている間に
お部屋の畳にカビが
生えてしまったとのご相談がありました。
夏は涼しく、冬はあたたかい畳は、
高温多湿の日本の気候に最適な床材です。
畳表に使われているイグサは
『天然の空気清浄機』と呼ばれていて、
いつも呼吸をして
部屋の中を調湿してくれているのですが、
雨や蒸し暑さが続くこの時期、
お部屋の湿度が高くなると、
どうしても「カビ」が成長しやすい
環境になってしまいます。
カビは乾いた布でふいても、
掃除機をかけても、胞子をまき散らすだけ。
カビはアルコールでふき取るのが一番です。
1.乾いた布にアルコール(消毒用エタノール)をつけて、
カビをふき取ります。
2.部屋に風を通して畳を乾かします。
アルコールは自然に蒸発するので、水ぶきや
からぶきをする必要はありません。
晴れた日の昼間などには換気、
そして毎日の掃除を習慣づけるようにしましょう。
畳にはできれば毎日掃除機をかけ、
ゴミやホコリを取り除いておきましょう。
丁寧に掃除機をかければ、
ホコリだけでなく
ダニも駆除できるので衛生的です。
掃除機は畳の目に沿ってかけること。
目に逆らうと畳を傷めてしまうので注意しましょう。
部屋の隅、畳と畳の間、敷居との境などは、
細いすき間用ノズルを使うと
ホコリをきれいに取り除くことができます。
また、畳干しや、
年に一度は
タンスの裏などにたまったホコリなども
取り除く為に大掃除をしましょう。
畳は現代住宅の中では
最も自然に近い素材の一つで、
住む人に快適さを与えてくれます。
しかし、同じ生き物である
カビ・ダニにとっても住みやすい環境となりえます。
それならば、
せめてカビ・ダニの繁殖に必要な条件を
一つでも取り除くような習慣をつけて
安心して畳の上でゴロゴロしたいですね。