芝生の植え方
今回のご相談は芝生。
弊社では芝生を植える作業は承っておりませんが、
お客様ご自身でも植えることができるようなので、
以下にご案内いたします。
芝生を植えるのにもっとも適している季節は春で、
時期としては梅雨を迎える前の3月中旬~5月末だそう。
この時期に植えると、
植えた後に梅雨や気温が高い季節がやってくるため、
芝の成長を手助けしてくれるとのこと。
まずは、下地を整えます。
芝生を植える場所の小石や草を取り除き、15~30cmの深さに耕します。
そこに、川砂や山砂を厚さ4~5cm入れ、
さらに芝生用の土を3cmくらい敷いて、表面が平らになるように整地します。
このとき、水溝や雨水枡などに向かって少し傾斜をつけると水はけが良くなります。
水はけが悪い場合は、土の中にパイプを埋めて「暗渠(あんきょ)排水路」を設けます。
暗渠排水とは、水はけが悪い土地で地中に透水管を埋めて水はけを良くする方法です。
水はけが悪い土地に芝生を植える時は、
事前に暗渠排水を施すことで芝生の成長を促します。
DIYでの暗渠排水の設置はそれなりに大変な作業となりますが、
水はけを良くすることで芝生が元気に育つ環境を作ることができます。
芝生を植えた後ではすることが出来ないので、植える前に暗渠排水を設置する必要があります。
整えた土の上に、マット芝(ソッド)を並べます。
切り目が揃わないように並べることで、溝から地面が削れることを防ぎます。
マット芝を並べたら、足で踏んで圧力をかけ、地表と芝の根を密着させます。
芝の上に板を置いて踏むなど、均等に圧力がかかるよう気をつけて行いましょう。
次に芝の葉が見える程度(3~5mm)の目土を入れます。
「目土」は、「めつち」と呼び、芝生を管理する上で必要となる、
水はけに優れたキメの細かい土のことです。
以前は火山灰の地層から採取した「黒ぼく土」が一般的でしたが、
近年は水はけの良い「川砂」が主流になっています。
最後に、たっぷりと水やりをしたら完成です。
芝が根付くまでは乾燥しやすいので、2週間は多めに水やりを行うと良いでしょう。
芝生を育てるのに重要なのは、日当たり・水はけ・風通しです。
もっとも重要なのは日当たりです。
日陰はどうしても水はけが悪くなり、芝生の成長にも良くありません。
一日中日光が当たることがベストですが、
最低でも一日5時間ぐらいは日光が当たることが必要です。
また、風通しが良く芝がいつも新鮮な空気を吸えるような環境を作ることも、
生育するのにポイントとなります。
ご自身での作業が難しいは場合は専門業者に依頼しましょう。
専門業者の作業は仕上がりが美しいだけでなく、
芝生の長期的なメンテナンスや芝が成長しやすい土壌作りなど、
長期にわたって芝生をきれいに維持するために必要な作業をしてくれます。
芝張りを行う費用は、天然芝の場合は1㎡あたり2,500~6,000円が目安です。