エアコン 内部クリーン(防カビ)機能活用のすすめ
エアコンの吹き出し口に黒い点々がある、
とのご相談が増えています。
エアコンの吹き出し口にある、黒い点々の正体はカビ。
エアコンにカビが生える原因は主に
温度・湿度・栄養の3つにあります。
多くのカビにとって最高の条件と言えるのが
「20度~30度の温度・65%以上の湿度」です。
そして水分・ホコリ・空気を栄養として増殖していきます。
掃除をしていないエアコンはまさにカビのパラダイスです。
そこで、
今回はエアコンの機能を活用してカビ予防をしましょう。
最近のエアコンには、
いろいろな機能が付いていていますね。
そのたくさんある機能のうち、
「防カビ」機能がついているエアコンがあります。
メーカーによって呼びかたは様々です。
ダイキン:「カビないス」「内部クリーン」
パナソニック:「内部クリーン」「におい除去」
シャープ:「内部洗浄」
三菱電機:「内部クリーン」「内部乾燥」
日立:「内部クリーン」
富士通ゼネラル:「自動内部クリーン」「自動UV内部クリーン」「プラズマパワークリーン」「内部乾燥」
三菱重工:「内部クリーン」
などなど。
「 内部クリーン運転 」 は、
冷房や除湿 ( ドライ ) 運転の後に、
送風や暖房運転を行ないます(平均90分)。
室内機の内部を乾燥させることで、
カビやニオイの発生を抑える運転です。
カビ防止機能が付いていないエアコンの場合、
「冷房・ドライ運転」使用後に、送風状態にすることで
同じ効果を得ることができます。
「送風機能」がないエアコンは
冷房で設定温度を室温よりも高め(約3℃)にすると
送風運転になります。
内部クリーンは、前述のとおり
エアコンを送風または暖房運転をさせることで
内部に溜まった湿気を外に出す、という仕組みです。
そのため、内部クリーンを行うと
湿度の高い生暖かい風が
室内機から放出されることになります。
室温が2~3度程度上がってしまうことが多く、
湿度も高くなるため、
内部クリーンを行っている最中や直後は
不快に感じてしまう場合もありますので、
外出時に行うのがおすすめです。
「人がいないときに使用すること」と
推奨しているメーカーもあります。
さらに内部クリーンを使用していると
エアコンのニオイが気になることも。
内部クリーンとは、
エアコン内部を乾燥させてカビを予防する機能なのに、
どうして臭うのでしょうか?
もともとあったカビのニオイが拡散されているからなのです。
内部クリーンには
すでに生えてしまったカビや
溜まったホコリを除去する効果はないため、
臭いがしてしまうというわけです。
このような場合には、
迷わず、プロのクリーニングを依頼しましょう。
プロのお掃除でエアコンがキレイになったら、
ふたたび内部クリーンの出番です。
内部クリーン機能で
カビのないキレイな状態を長続きさせましょう。