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エアコン 冬場の節電

現在の私たちの暮らしや社会は、

エネルギーの消費によって成り立っています。

日常生活に欠かすことのできない電気、ガス、水道はもちろん、

現代社会の基礎になっている運輸、通信なども

すべてエネルギーを利用しています。

さらに、食料品、衣料品など、

あらゆる製品はその生産や流通の過程において

エネルギーを利用しています。

 

こうしてみると私たちの豊かな生活は、

直接エネルギーを使用する場面だけではなく、

様々な形でエネルギーを消費することによって支えられているのです。

 

省エネルギーは、

エネルギーの安定供給確保と地球温暖化防止の両面の意義をもっています。

エネルギーの安定供給確保は、

エネルギー資源のほとんどを輸入に頼っている日本にとって

最重要課題のひとつです。

地球温暖化防止については、

温室効果ガスの大部分を占めるエネルギー起源の二酸化炭素排出削減へ向けて、

省エネルギーへの必要性が一層高まっています。

 

 効率よく消費エネルギーを抑えるには、

電力消費量が5割以上を占める、

エアコン、冷蔵庫、照明の節電が大きなポイントになります。

 

 

まずは、エアコンの節電方法について

 

窓を開けて換気を行ったときに入ってくる冷たい空気や、

家のいろいろなところから入ってくる冷たいすきま風。

節電のために、これらの冷たい空気で部屋が寒くならないように工夫しましょう。

 

また、昼間の太陽の熱は部屋の中に積極的に取り込んで、

部屋を暖かくしましょう。

 

空気には、冷たい空気は下にたまり、

暖かい空気は上にたまるという性質があります。

空気の性質を知った上で、エアコンの風向きの調整を行ったり、

サーキュレーターなどを併用することで、

暖房の効率を高めることができます。

 

設定温度はエアコンの節電に大きく関わっています。

適度な設定温度を心がけるようにしましょう。

また、設定温度をそれほど高くしなくても、

湿度を高くすることで、

体感温度を上げて暖かく感じることができます。

 

エアコンの設定温度は消費電力に大きく関わり、

設定温度を1℃下げると約10%の節電になるとされています。

環境省が推奨する暖房時の設定温度20℃を目安として、

寒く感じた場合も少し厚着をすることで、

無理のない程度に温度調整が行えます。

暖房の設定温度を控えめにする場合は、

寒さを感じやすい首・手首・足首などを

タートルネックやレッグウォーマーなどで保温するのもおすすめです

 

人間が快適と感じる環境は、温度と湿度のバランスで決まります。

暖房時、設定温度を低めにしていても、湿度を上げることで、

設定温度が高めの時と同じ暖かさを感じることができます。

お使いのエアコンが、温度と湿度を設定できるタイプならぜひお試しください。

 

空気清浄機の加湿機能や加湿器も活用しましょう。

エアコンの加湿機能や加湿器がない場合は、

濡れた洗濯物を部屋の中で干して加湿器の代わりにするのも

ひとつの方法です。

 

フィルターやフィンなどは、

定期的にお手入れを行い、きれいに保つことで、

暖房効率を低下させないようにすることができます。

暖房時、エアコンは部屋の冷たい空気を吸い込み、

暖かい空気にして部屋の中に吐き出すことで部屋を暖かくします。

エアコン内部のフィルターにゴミやホコリがついて目詰まりしてしまうと、

吸い込める空気の量が少なくなって暖める力も小さくなるため、

部屋を暖めるのに多くの電気が必要になります。

2週間に1度、フィルターを水洗いするかホコリを掃除機で吸い取りましょう。

汚れがひどい時には、中性洗剤をとかしたぬるま湯で洗い、

その後、日陰でよく乾かしてください。

 

暖房の効率を落とさないためには、

室外機の前に物を置かないようにしましょう。

室外機の吹き出し口付近やその周囲に物を置いたり、

カバーで覆ってふさいでしまうと、

室外機から吐き出した冷たい空気が、室外機の後ろに回りこんでしまいます。

室外機がこの冷たい空気を吸い込むことになるため、

暖房の効率が落ちてしまうことになります。

 

 

電力会社の節電要請に応じて節電することでポイントが付与される

「節電ポイント」というシステムがあります。

今年はそこへさらに政府がポイントを上乗せすることになりました。

「節電プログラム」への参加して無理なく、お得に節電してみませんか。