ベントキャップのお手入れ
今回のご相談は戸建てのベントキャップについて。
“ベントキャップ”とは、外壁に設置する給気・排気の開口部に取り付ける蓋で、
雨水の浸入や、虫の侵入を防ぐ機能を持っています。
ベントキャップを掃除しないと、埃や油でつまって、換気量が少なくなります。
換気扇の目詰まりを放置すると、換気量が約1/4になるケースもあるらしい。
また、ベントキャップの汚れが雨で流されることにより、
外壁まで汚れてしまう場合も。
ベントキャップのお手入れは3か月に1回程度がおススメ。
1階や、簡単に手が届く場所にあるベントキャップであれば、
ご自身で掃除をすることができます。
しかし足場が悪かったり、
2階以上の高い位置にあるものは事故やけがの恐れがありますので、
専門の業者に依頼するのが安全です。
安全確認ができたら、以下のとおりにお手入れしましょう。
濡らした雑巾などで外側、内側、網などの汚れを拭き取ります。
この時、無理に取り外したり、無理やり奥まで手を入れたりしないようにしましょう。
また、素材がステンレスの場合は、錆止めの塗装がしてあるので、
洗剤の使用は控え、ブラシなどでこする場合は塗装面を傷つけないように、
十分注意してください。
防虫網付きのベントキャップの場合は
ホコリ・虫等で網が目詰まりし易いので、3ケ月に1度程度の手入れが必要です。
(特に、油を使用する台所の近くでは、目詰まりし易くなります。)
網が目詰まりしていると、排気不良や
モーターの負担増、異音の原因となります。
防虫網が取り外せる場合には、はずして掃除機などでほこりを吸い取り、
汚れのひどい場合には中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸して、
その後にきれいな水で洗い、十分に乾燥させてから再度取り付けます。
最近は台風や横殴りの風雨、ゲリラ豪雨なども増え、
ベントキャップから雨水が侵入する被害が多くなっているそうです。
経年劣化で廻りのシールが痛んできたり、雨の侵入が気になってきたら、
ベントキャップを深型フードタイプに交換するなど、
検討してみるのも良いかもしません。