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石油ストーブの不完全燃焼によるすす汚れ

今回のご相談は

石油ストーブの不完全燃焼による

すす汚れについて。

 

芯式の石油ストーブは

煮込み料理ができたり、とても便利ですが、

使い方を誤るとすすが発生し、

大変な事態になることも。

 

 

酸素が不足した状態で燃焼すると、

燃料が完全に燃焼することができず、

燃焼ガス中で油滴や残炭分が重合し

すすが発生します。

 

 

芯式ストーブは

どのような原因で酸素不足になるのでしょうか。

 

1変質灯油・不純灯油の使用

シーズンをまたいだ灯油は、

変質してしまったり、

結露などにより水が混じって

不純灯油になっている可能性があります。

変質灯油や不純灯油を使用してしまうと

芯にタールが付着します。

すると空気の流れが悪くなってしまい

不完全燃焼が起こってしまう可能性があります。

 

古い灯油を使ってしまった場合は、

一度空焚きをして、

芯についたタールを落とし、

タンクの灯油を全て捨て、

新しい灯油ですすいでから使用すると良いです。

 

2芯の上げすぎ

芯式ストーブからすすが出た場合に

考えられる2つ目の原因は、

芯の上げすぎです。

芯式ストーブは芯の高さを

適切な位置に調整しなければなりませんが、

芯の高さが上がり過ぎていると、

すすが発生する原因となります。

 

芯式ストーブからすすが出た場合は

芯の高さが上がりすぎていないか

確認してみてください。

 

3燃焼筒が正しく設置されていない

燃焼筒が正しく設置されていない場合も

すすが発生します。

燃焼筒が正しく設置されていないと

酸素不足になり異常燃焼が起き

すすが発生してしまう場合があります。

 

燃焼筒の手前のつまみを持ち

左右に2~3回動かし

燃焼筒がしん案内筒に

正しく設置されているかどうか

チェックしてみてください。

 

また、

芯式ストーブからすすが出た場合、

天板や反射板などにも

すすが付着してしまいます。

天板や反射板にすすが付着したまま

使用することで

不完全燃焼が起こることもあります。

 

 

さて、すすは

どのようにして落としたら良いでしょうか。

 

すす汚れは落としにくい厄介な汚れです。

というのも、水で洗うと汚れが広がってしまい、

洗剤で洗っても効き目が少ないからです。

 

まずは、

衣類やソファ、カーテンなどの布地に付いた、

すすの落とし方を紹介します。

 

すすが付いてすぐの場合は、

手で軽く叩くか、布ではらい落とすなどして、

余分なすすを落としておきましょう。

粘着シートで、吸着させて取るのもOKです。

 

ここで注意したいのが、

ウェットティッシュや濡れた雑巾などで

すすを拭いてしまわないことです。

すすが繊維の中に入り込んでしまい、

よけいに落としにくくなってしまいます。

 

次に

すすで汚れた部分を、重曹で拭き取る方法です。

 

重曹に少量の水を加えてペースト状にしたものを

スポンジなどに取ってから、

汚れた部分をゴシゴシと拭き取ります。

あまり強くこすると、

繊維の中にすすが入り込んでしまうので注意してください。

 

衣類汚れに万能なウタマロ石けんは、

すすを落とすときにも利用できます。

すす汚れの部分を濡らしてから

ウタマロ石けんを塗り付けて、

つまみ洗いしてください。

使い古しの歯ブラシを使って、

軽くこすり洗いするのも効果的です。

歯ブラシでこするときは、

毛先ですすを掻き出すイメージで

跳ねるようにして動かしましょう。

 

 

広範囲な汚れは、

重曹や石けんを使った部分洗いでは対応しにくいです。

 

大きな黒ずみ汚れや大物を洗うときには、

漂白剤を使う方法が手っ取り早いです。

 

漂白剤は衣類用の酸素系漂白剤を使うといいでしょう

漂白剤を使うときは、浸け置き洗いで洗いましょう。

 

①洗面器などに水を張ってから、

漂白剤を浸け置き洗いの表示どおりの分量で溶かします。

②①の中に汚れた衣類などを浸して30分~1時間置きます。

③取り出して、洗濯機などで水洗いを行います。

 

どうしてもすす汚れが落ちないときや水洗いできない素材は、

クリーニングに出してみるのがおすすめです。

 

 

天井や壁の隅に付いたすすは、

ハタキやハンディモップなどで落とすことができます。

 

ハタキなどは静電気で吸着するタイプのものを使うと

すすがよく付きます。

 

 

手に負えないときは、

ハウスクリーニングのプロの力を借りましょう。