和室のお掃除
日本ならではの和室。
日本古来のリラックスできるスペースですね。
そこで、今回は和室の掃除についてご紹介します。
まずは畳の掃除から。
直接横になったり
素足で過ごしたりすることの多い和室の畳は、
清潔な状態にしておくことが理想です。
しかし、畳は天然素材で作られているので
フローリングと比較して
掃除方法に注意しなければなりません。
畳はカビが発生しやすかったり
ダニが繁殖しやすかったりすることも特徴であり、
数ヶ月掃除をせずに放置すると
健康を害するリスクもあります。
掃除する時の大原則は、
畳の目に沿って掃除をすること。
目に逆らうと
ヘリや畳の間に
ホコリや細かなゴミが入ってしまいますし、
畳自体が傷みやすくなります。
まずほうきや掃除機で畳の目に沿って
大きなホコリを取ります。
その後、乾拭きで細かい汚れを取り除きます。
汚れが気になった場合のみ、
固く絞った雑巾で水拭きをしましょう。
雑巾を縦に持ち、しっかり固く絞りましょう。
水拭きのあとはしっかり乾拭きし、
和室の風通しを良くして畳を
しっかり乾燥させましょう。
さらに念入りに掃除する場合は、
クエン酸水で水拭きします。
手順は以下のとおり。
・バケツに半分くらい水を入れ、
クエン酸小さじ一杯を入れて混ぜる
・作ったクエン酸水に雑巾を浸し固く絞る
・畳の目に沿って雑巾で拭き掃除をする
・乾いた雑巾で拭き、畳をしっかり乾燥させる
クエン酸は殺菌効果があるため、
汚れが落ちやすくなるだけでなく、
カビを生えにくくしたり
ダニを寄せ付けなくする効果もあります。
特に梅雨などのカビが生えやすい時期の前に、
クエン酸で畳を掃除しておくのがおすすめです。
ただし、
まだ新しく青さが残っているような畳に使用すると、
色褪せたように変色することがあるので、
クエン酸での掃除は控えるようにしてください。
また、重曹はご法度。
重曹はアルカリ性で、
い草の天然成分を黄ばませたり、
畳の中に重曹が残るとその成分が変化して
黒い斑点となって
落ちない汚れになってしまいますので、
重曹は畳を始め天然素材のものには
使わないでください。
畳にカビが生えた場合は、
消毒用エタノールを使用し、
乾いた雑巾で拭き掃除をします。
キッチンやバスルーム専用のカビ取り洗剤を
使用することは厳禁です。
成分が強力であるため、
カビは除去できても畳が変色するおそれがあります。
湿気を含みやすいイ草でできている畳は
ダニが繁殖しやすい場所です。
ダニは乾燥にとても弱く、
乾燥した環境に置かれると
長くても二週間ほどで死滅すると言われています。
そのため、畳にダニが発生してしまった場合は
とにかく畳を乾燥させることが大切です。
駆除の仕方は、
まずは畳の表面にいるダニを掃除して取り除いたあと、
畳を取り外して
畳の裏に生息するダニも掃除して駆除します。
そして取り外した畳を、
日当たりと風通しの良い場所に干して乾燥させます。
この方法はダニには効果てきめんですが、
畳を外したり干したりする大掛かりな作業は
頻繁には難しいですよね。
ダニの繁殖を未然に防ぐように、
普段から畳をこまめに掃除をし
和室の湿度が高くならないように
風通しをよくしましょう。
小さい子供やペットがいる家庭では、
飲み物をこぼしたり、粗相をしたりで
畳を汚してしまうことも。
そんな時には塩、小麦粉を使います。
塩には臭いやぬめりを取る効果や
研磨作用、抗菌作用がある上、
イ草を変色させる心配もないため、
畳掃掃除に非常に適した洗剤です。
こぼした液体の上に塩や小麦粉を振りかけ
水分を吸い取らせ、
掃除機をかけます。
その後、水で濡らし固く絞った雑巾で拭きます。
この方法ですと
畳を傷めることなく掃除ができます。
ただし、
時間が経ち、畳にシミができてしまった場合は、
完全にきれいにするのは難しいです。
その場合は畳の張替えを検討しましょう。
次回も和室掃除の続きを。