エアコン洗浄で火災?
エアコンの誤った洗浄方法による火災などの事故が
この5年間で263件あったとの報道がありましたね。
新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増え、
身の回りのものを清潔に保とうという機運の高まりと
人との接触を避ける意味で
自分でエアコンの洗浄をするケースが増えることを
予想しての注意喚起です。
一般的なエアコン洗浄は、
市販の洗浄スプレーで洗浄することが多く、
洗浄液や汚れが電気部品に飛び散らないよう
内部に養生する必要があります。
エアコンは、
メーカーごと機種ごとによって内部構造も異なるため、
洗浄知識だけでなく、
エアコン自体の専門性も必要となり、
適切な洗浄方法が要求されてきます。
また新型コロナウイルス対策として
物品の消毒に使う高濃度アルコールなど可燃性の溶液、
次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)など
腐食性のある溶液の使用は
発火や破損につながるおそれがあります。
電気部品に洗浄液等がかかったからといって
すぐに発火事故に至るわけではなく、
数週間から1年程度かけて徐々に浸食され、
異常や故障に至り、
最悪の場合に発火・発煙事故につながっていきます。
ご自身でエアコンを洗浄する際は
思わぬ事故を防ぐために、
「隙間なく、念入りに」
養生することをおすすめします。
エアコンの電装部分(配線など電気が通る部分)は、
多くがフィンのすぐそばに取り付けられています。
洗浄スプレーを使ってフィンを掃除する際は、
電装部分を養生して
洗浄液が掛からないようにする必要がありますが、
エアコンの機種によっては電装部分が
はっきりとわからない可能性も考えられます。
どこを養生すれば
電装部分に影響しないのかがわからないときは、
ご自身で行わず、
業者にクリーニングを頼んだほうが安心です。
エアコンクリーニングの業者は、
必要な講習を受け、専門知識を得た上で
細心の注意を払いながら作業しています。
プロの業者であれば、
電装部分など保護が必要な部分を
しっかり養生したうえで、エアコンを分解して
すみずみまできれいにすることができます。
エアコン掃除が難しいと感じたときは、
無理をせず業者に相談することをおすすめします。