ペット可賃貸物件の退去費用
新しい住まいでペットを飼うにあたり、
退去時の費用の相場についてご相談がありました。
一般的にペット可物件の退去費用の相場は、
家賃2~3ヶ月分が多いようです。
退去費用はできるだけ抑えたいものですが、
ペットを飼っていたときの退去費用は、
実際の修繕箇所や範囲によって変動します。
入居者が負担する費用は住む前に確認しておくべきです。
借りる時点から退去費用がイメージできていれば、
退去時のトラブルを防げます。
契約書の「特約」※を見落とさないようにしましょう。
※敷金償却に関する特約は、賃貸契約書で確認できます。
以下のように記載されています。
・退去時、敷金2ヶ月分のうち1ヶ月分を償却する
・ペットを飼育した場合、敷金2ヶ月分をすべて償却する など
かわいいペットと快適な賃貸生活を送るためには、
ペットの躾や世話を怠らないだけでなく、
壁や床を汚されないような工夫をすることも大切です。
床の上にマットやカーペットを敷けば、ペットの引っかき傷を予防できます。
おしっこが染み込んでしまうのも防げるので便利です。
できれば防音性能が高い商品を選びましょう。
ペットが走り回っても、下の階の人に迷惑をかけづらいです。
マットやカーペットが汚れたらすぐに洗濯して、
臭いが残らないようにしましょう。
予備のカーペットも用意しておくと安心です。
壁に貼るタイプの保護フィルムも、ペットの傷対策に繋がります。
壁で爪とぎをしてしまう猫や、噛み癖のある犬に有効です。
賃貸でも使える商品を選びましょう。
クロスを傷付けやすい粘着タイプより、そのまま貼れる静電気タイプがおすすめです。
猫を飼うなら爪とぎボードもセットで買っておきましょう。
ペットの爪を定期的に手入れすることで、床や柱に傷が付くのを防げます。
2週間に1回は爪が伸びてないかチェックしてください。
こまめにブラッシングしたり、お風呂に入れるとペット臭が軽減します。
お風呂を嫌がるペットなら、体を拭き取るシートを使うだけでも大丈夫です。
ペットのケージは定期的に洗いましょう。
キレイにしないと、壁紙や設備に臭いが付きやすくなります。
愛用しているクッションをこまめに洗濯するのも臭いの軽減に繋がります。
普段から空気清浄機を使えば、ペットの臭いが壁紙に付きにくくなります。
清潔な空気を保つのはペットの健康にも繋がります。
消臭効果の高いペットシーツや猫砂にこだわるのもアリです。
ペット可賃貸の退去費用は、大家さんの査定によって差が出やすいものの、
基本的には家賃プラス10万~20万円程度です。
ペットを飼うということで、
敷金を多めに支払わなければならない場合が多いですが、
退去時に高額な請求をされないように、
日頃から部屋の状態を保つ対策をとっておきましょう。