壁紙(クロス)のカビ
今回のご相談は壁紙に発生したカビについて
湿気の多い日本では、
どの家庭の壁紙にでもカビが生える可能性が高いです。
特に冬場は、
「室内と屋外の温度差が大きいこと」と
「湿度が高いこと」で結露が多く発生します。
そのため気密性の高いマンションの壁紙には
カビが生えることが多いです。
一般的な白い壁紙(ビニールクロス)であれば、
水が使えるのでいろいろな洗剤が使えます。
布製や和紙など水が染み込む壁紙は、
ご自身でカビ取りすることはむずかしいので
専門の業者へ相談することをおすすめします。
カビ取りの方法は以下のとおり。
カビ取りをはじめる前に窓を開けて換気し、
マスクやゴーグルなどで身体を保護します。
布やドライシートなどに、アルコール除菌スプレーを染み込ませ、
カビがある部分を拭き取っていきましょう。
高いところはドライシートをワイパーに取り付け、
シートにスプレーを吹きかけてから拭き取ります。
カビがキレイに取れたら、
再度、カビ予防のためにスプレーして完了です。
電源プラグや電気のスイッチ部分に入らないように、
布などで覆ってからスプレーしてください。
アルコール除菌スプレーを使っても落ちないカビには
酸素系漂白剤を使って落としていきましょう。
※必ず目立たないところで試して、
表面がダメージを受けないことを確認してからカビ取りを始めてください。
固く絞った布で水拭きし、
壁紙に付いたホコリや汚れを取りましょう。
使った布はすぐに捨ててください。
酸素系漂白剤を歯ブラシなどを使い、
壁紙のカビに塗布します。
5分置きに壁紙が白くなってカビが漂白されているか
確認しましょう。
カビがなくなったら酸素系漂白剤が残らないよう
何度か水拭きし、最後に乾拭きしてよく乾燥させましょう。
カビは壁紙表面だけではなく
下地にも菌糸が入り込んでいる可能性が高いです。
もしカビが大量に発生している場合には、
表面のカビだけを処理しても問題の解決にはなりません。
下地の菌糸を処理する必要があるので、
思い切って壁紙を貼りかえることを検討するのをおすすめします。
カビを除去したあとは再度カビが発生しないよう
定期的に換気を行いましょう。
カビが活発に活動する湿度は70%以上といわれています。
理想としては常に湿度は60%以下に保つことです。
換気を行うことによって汚れた空気と余分な湿度が外に出ていきます。